■ますます目立たなくなる永瀬廉
第2話の内容は、こだわりが強すぎるありすの生活は、調味料の並べる順番、テーブルの拭き方の規則性など、朝からルールだらけ。頭が混乱する倖生は、ありすの親友・和紗(前田敦子/32)のアドバイスを受け、ひとつずつルールを覚えていこうとするが……という展開。ありすをサポートしつつ、彼女の成長を促す重要な役どころのようだが――。
「今のところ、ありすの父は心護(大森南朋/51)ですが、本当の両親は五條蒔子(木村多江/52)と道隆(萩原聖人/52)夫妻だと匂わされています。そのため、3人の過去、つまりゲイであることを公言している心護がどうしてありすを育てることになったのか、こちらがありすと倖生の関係と並ぶ、物語の軸になっていくでしょう。
大森は、20年放送の多部未華子(35)主演の火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』をほうふつさせるような、抜群の癒し系の演技を見せていて、その存在感は永瀬以上。今後、心護ら3人の関係が描かれるのでしょうが、そうなると、ますます永瀬の存在感が薄くなりそうです」(前出のドラマライター/ヤマカワ)
視聴率で数字を残せないうえ、演技でアピールできないとなると、永瀬の俳優としての評価は厳しい。4月からはテレビ朝日系の土曜日夜11時枠での出演が噂されているが、その枠は長年続く“旧ジャニーズ枠”のうえ深夜帯であるため、永瀬の格落ち感は否めない。
とはいえ、『厨房のありす』は第2話と始まったばかり。不名誉なレッテルを吹き飛ばす、永瀬の演技に期待したい。