■川栄李奈の無個性さが武器に

「コミカルからシリアスまで、どのシーンでも川栄李奈がしっかりなじんでいて、ラブコメ展開からミステリー展開に……などと、雰囲気がガラリと変わっても、不自然さがないんです。川栄は以前、演技について問われたとき、《言われたとおりに演技しているだけ、個性がないことがコンプレックスだった》と語っていました。

 悪く言うと無個性ですが、逆に言えばどんな役にもなりきれる強みがあります。見ていて混乱しそうなゴチャついた内容でも、スッと入ってくるのは、そんな川栄の自然な演技があってこそでしょう」(ドラマライター/ヤマカワ)

 さらに、脇役にも、水野美紀(49)、矢本悠馬(33)、小手伸也(50)など、個性的な芸達者が揃っていて、シーンごとにメリハリをつけることに一役買っている。川栄をはじめとする、俳優陣の力が好調さの大きな要因だろう。

 ドラマはそろそろ中盤を迎える。半グレの犯罪を追っていた姉・唯(成海)の死の真相、火神(古田)が研究しているオームスという謎の医療機器の秘密など、物語も大きく動きそうだ。ラストに向けて、さらなる盛り上がりに期待したい。