■せっかくの反論も影響力減……

 松本を巡っては2023年12月27日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が、2015年に都内の高級ホテルのスイートルームで行われた飲み会で、大人の関係を強要されたと複数の女性が告発していると報道。

 松本は報道内容を完全否定。同誌を発行する文藝春秋との裁判に注力するため、1月8日に芸能活動を休止。同月22日に『週刊文春』の発行元である文藝春秋に対し、名誉毀損による損害賠償と謝罪広告の掲載などを求め、東京地裁に提訴したと、同日、所属する吉本興業を通じて発表。松本個人による提訴となり、損害賠償請求額は約5億5000万円となる。

※画像は松本人志の公式X(ツイッター)『@matsu_bouzu』より

「YouTube動画の渡邊さんからは、お世話になっている松本さんを救いたい、当事者として記事におかしい点があると言いたい気持ちは強く伝わってきます。表情もこわばっていますし、雑誌のコピーを持つ手も震えているぐらいですから、めちゃくちゃ怒っているんでしょうし、動画収録にはかなり気合いを入れて臨んだのでしょう。ただ、これでは松本さんのイメージ回復には至らないのではないか、と言われていますね……」(芸能プロ関係者)

 そもそも松本が提訴したのは文春で、渡邊は『FRIDAY』の記事に反論している。この動画の視聴者の中には「文春が間違っていたんだ」と勘違いしてしまう人もいるようだ。

「大きな構図としては“松本さんvs文春”なんですが、渡邊さんは『FRIDAY』に反論をしています。本当は『週刊文春』の記事に反論できればよかったんでしょうが、『FRIDAY』の記事の当事者だから仕方ない。しかし、そこをさらりと流すように動画を始めてしまっているんですよね。だから、勘違いしている視聴者もいるのでしょう。

 そして、動画の最後のほうで“掲載された写真がおかしい”“怖い”と主張するのですが、これはかなり大きなことで、最大の引きになるところ。その部分を全面に押し出せばさらなるインパクトがあったのですが、動画の最後に触れただけ。

 写真がどうやって撮られたのかわからない、この写真はなんなのだと動画冒頭から言い、それをメインにすれば、相当な反響を呼んだのではと考えられるのですが、構成が上手くないからか、せっかくの真剣な反論も威力を失ってしまっている感じなんです」(前同)