■『ガッチャード』を機にM!LK人気にも火がつくか
他方で、M!LKは2023年にアリーナ公演を開催して約1万2000人を動員するなど人気は十分にあるものの、世間の知名度は高いとは言えないところがある。
佐野を普通の若手イケメン俳優だと勘違いしている人が多いこと、今回の山中の出演が各メディアであまり大きく取り扱われていないことからも、それは明らかだ。たとえばDISH//やLDHのグループが『仮面ライダー』にゲスト出演するとなったら、情報解禁の時点でもっとニュースになっていただろう。
【💐】
— 金曜ドラマ『トリリオンゲーム』【公式】 (@trillion_tbs) September 22, 2023
💸天王寺陽役 #目黒蓮 (#SnowMan ) さんのオールアップ!!
世界一のワガママ男は、いつでも笑顔と感謝を忘れない素敵な座長でした👍🏻最高の夏をありがとうございました😊
お疲れ様でした👏🏻#トリリオンゲーム💸#TVer では1週間見逃し配信中
全話配信は #UNEXTParaviコーナー #Netflix で🙌🏻 pic.twitter.com/caeDhX9xps
M!LKがメジャーデビュー後も、そこまでの知名度を得ていない背景――その1つとして連想してしまうのが、業界内で暗黙の了解になっていた旧ジャニーズ事務所への忖度だ。
代表例が、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)。民放で最もネームバリューのある音楽番組だが、以前はJO1やBE:FIRSTなど、旧ジャニーズの競合相手が、忖度で事実上の出演不可になっていたことで知られている。
M!LKも例外ではなく、佐野が主演映画『小さな恋のうた』(2019)のキャストと組んだ劇中バンド「小さな恋のうたバンド」で1度出場したことはあるが、M!LKとして出場して曲を披露したことはない。
M!LKがメジャーデビューした現在も大々的なプロモーションは少ないが、2023年に旧ジャニーズ事務所はジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題で完全に崩壊。忖度が消滅し、他のプロダクションの男性グループが『Mステ』に出場したり、旧ジャニーズと他事務所グループのコラボイベントが行なわれたりと、非常に風通しが良くなった。
2024年はその流れがさらに進み、旧ジャニーズ以外の芸能プロダクションも男性グループを積極的にメジャーデビューさせるなど、大きな変化がある年になりそうだと言われている。すでにデビューしているM!LKも、伸びしろは十分。さらに推されることは必至だろう。
それだけに山中の『ガッチャード』出演は非常に大きな意味を持つ。『ガッチャード』を経由してグループのファンになる人が増えれば、M!LKは “有名になる”という意味でも”メジャー”になっていくはずだ。予告の時点でM!LKを知らない層からも《布教でもなんでも良いので誰か情報をください》《めっちゃお顔良…誰だろ……》と注目されているのだから。
現時点では、佐野以外の一般知名度は低いM!LK。山中の『ガッチャード』出演が、起爆剤になってきそうだ。