パンケーキ、かき氷、タピオカ、マリトッツォ、カヌレ……スイーツの流行は、いつの時代も目まぐるしく変化する。そんな中、現在、熱視線が注がれているのが、アップルパイの専門店だという。

 若者文化や流行の最先端に詳しいトレンドアナリストの太田まき子氏が解説する。

「アップルパイは昔から人気で、コンビニやスーパーにも並ぶ、ある種の定番商品でした。そんなアップルパイですが、2023年12月19日に『マツコの知らない世界』(TBS系)で『専門店急増!アップルパイの世界』が放送されました。そして、番組内でも説明されていたように今、アップルパイ専門店がどんどん増えているんです。

 番組では、12年にオープンすると、都内だけでなく、京都や横浜にも出店する『グラニースミス アップルパイ アンド コーヒー』や、16年に東京・池袋駅にオープンし、焼き立てを売りにする『RINGO』といった専門店が紹介されました」 

 12年に東京・三宿で誕生した『グラニースミス』は、15年には都外へ初出店。横浜店をオープンさせると、23年10月には京都店が12店舗目として開店した。

 一方、20年には33種類のアップルパイから随時、季節のアップルパイを提供する鎌倉に本店を構える『あっぷるぱい考太郎』が誕生。ここ数年で全国的にアップルパイ専門店は増えているのだ。

東京・秋葉原にオープンしたばかりの『PIE mania(パイマニア)』 撮影/編集部

 こうした中、編集部が注目したのは、23年12月1日に1号店が東京・秋葉原の商業施設『アキバ・トリム』内にオープンしたばかりの『PIE mania(パイマニア)』だ。

「オープンから3日連続で完売し、その3日間だけで1500人が押し寄せたという話題の焼きたてアップルパイ専門店です。進化系アップルパイとして、ご褒美スイーツや手土産として大人気ですね」(前同)