クロワッサン生地をワッフルメーカーで焼き上げた「クロッフル」やフルーツを飴でコーティングした「タンフル」……日本にも波及する韓国トレンドの波は今やK-POPや韓流ドラマにとどまらず、グルメ界にも及んでいる。見た目にも美しい韓国スイーツが席捲するSNS上では、「次に来る韓国スイーツは?」という声も上がるほどだ。

 若者文化や流行の最先端に詳しいトレンドアナリストの太田まき子氏が解説する。

「居酒屋運営で知られるワタミが2016年からナンバーワン韓国チキンブランド『bb.qオリーブチキンカフェ』の国内チェーン展開をスタート。23年には、吉野家ホールディングスが10年ぶりの新業態として、埼玉県幸手市で牛かるび丼・スンドゥブ専門店『かるびのとりこ』をスタートさせたのも話題となりました。

『bb.qオリーブチキンカフェ』は今や全国21店舗にまで成長。『かるびのとりこ』も昨年末に2号店を春日部市に出店するなど好調です」

 外食市場を席捲しようとしている韓国グルメ。その最大の特徴はなんなのか。

「韓国のグルメは、SNS映えするカラフルなものや、日本人には考えつかなかったようなインパクトのあるものが多いので、日本でもトレンドになりやすいですよね。

 そして、特にトレンド面で言えば、気軽に購入できたり、食べられたりする点が重要です。最近では韓国のコンビニがNetflixとコラボしたポップコーンやミックスナッツ、ポテトチップスなどを販売したことも話題になりました」(前同)

*画像はgs25公式インスタグラム「@gs25_official』より

 韓国グルメそのものに熱い注目が集まる中、太田氏が「日本では見かけない、“ディップ”して食べるピザという点が話題になりそう」と注目するのが、23年12月に東京・不動前でオープンしたばかりの韓国発の『ALLDAY PIZZA SERVICE』で食べられるという「ディップ式ピザ」だ。