King & Princeの岸優太(27)主演の『すきすきワンワン!』(日本テレビ系)は、無職で無気力に生きている青年が、幼少の頃に飼っていた犬の生まれ変わりだという青年に“再会”し、愛し愛されることで成長していくファンタジーなストーリーだ。第3話は、炬太郎(岸優太)が、作家デビューをすることになった小学生時代の親友と再会する。少年時代に輝いていた自分を思い出して、無職である自分を省みる炬太郎が切なかった。
■炬太郎のギャップを明確に作る岸優太という素材の良さ
炬太郎は、少年時代は心優しいヒーローだった。飼い犬・てんのことを、愛情をいっぱい与えて育てたことで、生まれ変わった天(浮所飛貴/20)に再会するという奇跡を起こす人なのだ。てんにとっての炬太郎は、飼い主としてだけではなく、冷たくて寂しい環境で生まれ、愛情に恵まれなかった自分を助けてくれた恩人でもあった。
その優しい気持ちは、親友の光太郎(前原滉/30)の危機も救っていたのだった。それは、炬太郎がてんと散歩をしていたある日、光太郎が同級生にいじめられているのを偶然目撃する。助けを呼ぶ光太郎を放っておけなくて、てんと一緒にいじめていた少年たちを追い払って助けてあげたのだ。
光太郎はそれが大人になっても忘れられず、自分の作家デビューのきっかけになった新人賞の受賞パーティーに炬太郎を招待した。炬太郎としては、無職である自分がパーティーに参加することに抵抗があったが、天の励ましもあって出かけることにする。
ここで、スーツに着替えた炬太郎が登場するのだが、そのカッコよさが目を引いた。ふだんの炬太郎スタイルからは想像できないぐらいに、スマートに着こなしているではないか。トレンチコートも似合うし、ジャケットを脱いでベスト姿になったときは、鍛え抜かれた体の線が見えるようだった。大きな手、長い指でワインの入ったグラスを持っているのがすてきで、隠し切れない色気に気を取られてしまったファンも多いのではないだろうか。