■悪の女幹部から“出世”した女性芸能人

 悪の女性幹部を演じた、後の人気タレント――たとえば、『魔法戦隊マジレンジャー』(2005)にはパンクファッション姿の吸血鬼・ナイが敵組織の一員として登場していたが、彼女を演じたのは、いまやキャスターとしても活躍中のホラン千秋(35)。本来の姿はバンキュリア(声:渡辺美佐)という名前の吸血鬼だが、孤独の寂しさを紛らわせるために平時はナイとメア(北神朋美/38)に分離している――という設定だ。

※画像はホラン千秋の公式インスタグラム『@chiakihoran_official』より

 また、『仮面ライダー』シリーズでは、高畑淳子(69)が『仮面ライダーBLACK RX』(1989)に、敵組織の諜報参謀・マリバロン役で出演。目元や眉毛を強調したいかにも悪役らしいメイクに加え、石炭採掘場でクレーンに吊るされるなど、過酷なロケにも体当たりで挑んだ。作戦を潰されて「おのれRX!」と憎らし気に叫ぶシーンなど、毎回強烈で迫力ある演技を見せてくれた。

 ちなみに、高畑は『RX』以外にも『巨獣特捜ジャスピオン』(1985)、『特警ウインスペクター』(1990)、『特捜エクシードラフト』(1992)、『特捜ロボ ジャンパーソン』(1993)と、多数の東映特撮作品に出演しており、『エクシードラフト』以外はすべて悪役だった。悪役を演じるのは難しいだけに、当時から演技力を買われていたのだろう。

 同じように悪役に抜擢された桃月にも、そのポテンシャルはあるはずだ。悪の女幹部として登場し、前代未聞のスピンオフまで制作されたヨドンナこと桃月。悪の女性幹部経験者として、今後も多くの役を演じてもらいたい――。