■『プロフェッショナル 仕事の流儀 SMAPスペシャル完全版』の再放送が困難なワケ

「SMAPは木村拓哉さん(51)だけが旧ジャニーズに残留していて、中居正広さん(51)が個人事務所、香取慎吾さん(47)、草なぎ剛さん(49)、稲垣吾郎さん(50)が新しい地図として独立。権利関係がかなりややこしいことになっているため、再放送へのハードルの高さは以前から指摘されていましたが、ジャニー氏の加害問題の影響で、さらに再放送は困難になってしまいました」(前出のワイドショー関係)

 加害問題が公になる前、旧ジャニーズタレントはよく“ジャニーさん”と名前を出し、エンターテイナーとしてリスペクトを感じさせるエピソードトークをすることが多かった。

 SMAPの『プロフェッショナル』も例外ではなく、中居が、現在はオートレース選手の森且行さん(49)の脱退を振り返る際に、ジャニー氏の金言を振り返る場面があった。

 10代の頃、SMAPのメンバーは学業の都合で欠席が多かったが、そこでジャニー氏に「(誰か)抜けたら、“アイツいない方がいいんじゃないか”って思われるくらいのクオリティでやらないと、良いものはできない」と言っていたのを森選手の脱退時に思い出した――という話を、中居は語ったのだ。

「“ジャニーズ”という単語が出るのはまだセーフでしょうが……国連も動くような国際的な問題にまで発展し、ジャニーズ事務所が“消滅”する事態にまでなった加害問題を起こしたジャニー氏の名が、タレントが彼をリスペクトしているような文脈で出てくるのは絶対にNG、アウトでしょう。その場面が、『プロフェッショナル 仕事の流儀 SMAPスペシャル完全版』ではあると。

 今後、STARTO社が本格始動し、NHKと同社が再び近づいていくことは十分に考えられますが、SMAPの『プロフェッショナル 仕事の流儀』の完全版は、もう永遠に封印されてしまうのではないでしょうか」(前同)

※画像は『プロフェッショナル仕事の流儀』の公式X『@nhk_proff』より

『プロフェッショナル』の公式Xは『SMAP完全版』のリクエストが殺到した2020年4月29日、こう綴っていた。

《こんな時(※コロナ禍)だからこそもう一度見たい…という気持ちは私たちも同じです。可能性、探り続けていきます》

 その「可能性」も、もうなくなってしまったのかもしれない――。