■NANAコラボのウエディングドレスには海外からも称賛の声

 また今年1月末には、ウェディングブランドの『Lulu felice(ルル・フェリーチェ)』が、矢沢あい氏の人気作品『ご近所物語』『NANA』とのコラボドレスを発表。『NANA』のパンクな世界観を表現したコラボドレスはネットで大反響を呼び、公式SNSには、

《I WILL BUY IT ALL》
《OH MY GOD》

 といった海外からのコメントも多数書き込まれた。

※画像はLulu feliceの公式インスタグラム『@lulu_felice』より

 そんななか、“大崎ナナのようなファッション”への憧れも再燃し始めている。折しも欧米では21年に当時18歳の新鋭歌手、オリヴィア・ロドリゴの『good 4 u』が大ヒット。これをきっかけにパンク・ロック人気が再燃した。Z世代の中で、パンクファッションへの注目度も上がっているのだ。

「パンクファッションを始めとした、いわゆる“サブカルファッション”のコーデ紹介などをTikTokやインスタグラムなどでは最近よく見かけますね。パンクファッションは、かつては高級ブランドで購入する高価なアイテムが多かった。しかし、近年では中華系ファストファッションブランドSHEINなどが急成長。その影響で手軽に買えるアイテムが増え、コーデに取り入れやすくなったことも人気再燃の理由の一つかなと思います」(前出の太田氏)

 作中で登場人物が頻繁に着用することから、『NANA』のファッションといえば、、Vivienne Westwoodというイメージも強いため、同ブランドの注目度も上昇中。昨今、日本の若年層の間でトレンドの震源地ともなっているK-POPスターの間でも着用している例がここ数年で増えている。

「たとえば、4人組のガールズグループBLACKPINKのリサ(26)は、22年にソウルで開催された、輝く女性たちを祝う『アウローラ アワード』賞の授賞式で華々しい同ブランドの純白のドレス姿を披露。リサは21年9月に出したソロデビュー曲『LALISA』のミュージックビデオなどでもVivienne Westwoodのアイテムを身にまとっています」(前同)