クドカンこと宮藤官九郎脚本、阿部サダヲ(53)主演の連続ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系、毎週金曜22:00~22:54)の第4話「既読スルーしちゃダメですか?」が2月16日に放送される。

 同ドラマは、昭和のスパルタ体育教師・小川市郎(阿部)が、ある日突然38年後にタイムスリップ。”ハラスメント”といった言葉や概念もなく、今ならパワハラやセクハラで問題視されそうなセリフを言いたい放題の昭和61年(1986年)と、コンプラ地獄の令和6年(2024年)を行ったり来たりしながらさまざまな人と触れ合い、“当たり前”と“不適切”について考えるきっかけをくれるコメディドラマだ。

 たとえば令和にやって来た市郎は、「頑張れ」と激励した女性部下(木下晴香/25)からパワハラ被害を訴えられているという男性ビジネスマン・秋津(磯村勇斗/31)に遭遇した際、「”頑張れ”って言われて会社休んじゃう部下が同情されてさ、”頑張れ”って言った彼が(プレッシャーをかけるとして)責められるのって間違ってないかい?」「”頑張れ”って言われてくじけちゃうようじゃ、どっちみち続かねえよ」などと熱弁。

 秋津の同僚・田代(咲妃みゆ/32)が、思わず「そうした発言が今いちばんマズいの!」と叫ぶが、市郎は一歩も引かない。真正面から、「(そういうふうに)ヒステリックに叫んで話を終わらすのはいいの? (オレに対する)“何ハラ”だかにはならないの?」と反論する。

 働き方改革が推進されているテレビ局では、上司が“定時”“残業NG”にこだわるあまり、歪みが生じている実態に直面。市郎は「そもそも働き方ってなんだい。働き方って、がむしゃらと馬車馬以外にあんのかい!?」と“昭和感”を丸出しにするも、働き方は四角四面にルール化すればよいというわけでもないという問題を暗に突きつける。

 その他、バスや職員室でタバコが吸い放題、深夜番組ではミニスカの番組チアガールが踊る股の下に男性MC(秋山竜次/45)が潜り込むなど、昭和の“なんでもあり”感がこれでもかというほどに詰め込まれている映像に、ニヤリとする視聴者も続出中。

 放送を迎えるたび、《コンプライアンスの時代に新鮮です》《昭和と令和のギャップがたまらない》など、X(旧ツイッター)では大いに話題になっている。