■視聴者をつなぎとめる「全部入り」

「最近はテレビのドラマ以外にも、配信サービスなど多様な動画コンテンツがあり、視聴者の選択肢が増えました。そんな視聴者をつなぎとめるには、次々に新たな展開を見せて行く必要があります。今作がコメディ、恋愛、ミステリーと“全部入り”になっているのは、そんな事情がありそうです。『厨房のありす』だけでなく、川栄李奈(29)主演『となりのナースエイド』(日本テレビ系)が好調なのも、その“全部入り” がきいているんでしょう」(ドラマライター/ヤマカワ)

 一般的に、ドラマは“コメディ”に“恋愛”と、2つの要素で構成するのが主流だ。『厨房のありす』や『となりのナースエイド』のように、“ミステリー”の要素が加わってしまうと、とっ散らかってしまいそうなのだが……。

「コミカルからシリアスへとドラマの空気をガラリと変えて見せるのは、一歩間違えば失敗する綱渡りのような手法ですが、どちらも主演俳優の演技力で違和感なく見せています。門脇、川栄という演技派だからできることで、並の俳優では難しいでしょう」(前同)

 川栄主演の『となりのナースエイド』は、14日放送の第6話の平均世帯視聴率が8.0%と好調。『厨房のありす』は右肩下がり続きだったが、第4話で前回から0.5ポイント増と上昇の道筋が見えてきた。2人の演技派ヒロインが見せる、“全部入り”ドラマに今後も注目だ。