■専門家が『キュンパス』利用の注意点を解説

 また、新青森駅から青森駅までの列車もかなり混雑していたと、前出の20代女性は振り返る。

「新青森駅と青森駅を結ぶJR奥羽本線は2両編成が多いこともあって、新幹線と接続している列車は都内の通勤ラッシュ時並の混雑でギュウギュウ詰めでしたね。『キュンパス』を知らない地元の利用客が“なんでこんな混んでいるの?”と驚いていました」

 国内の旅行事情に詳しいトラベルライターの森田めぐみ氏は『キュンパス』利用の注意点をこう説明する。

「東北新幹線はやぶさ号は全車指定席制ながら、盛岡駅〜新青森駅区間、盛岡駅~秋田駅区間、福島駅~新庄駅区間に関しては空席があれば『キュンパス』に付随している指定席2回分を消費することなく利用できます。鉄道に詳しい方や旅慣れている人はこの区間は指定席を使わないことで、青森と盛岡や花巻、仙台などを日帰りで楽しんでいる方も多く見られます。

 ただ空席があるかは当日まで分からないですし、メディアでも『キュンパス』が多数取り上げられたことで、日に日に新幹線は混雑している状況。初心者の方や腰痛持ちの方などは指定席を押さえる方が無難でしょう。2県以上観光したいなら、『キュンパス』を2枚購入して1泊2日などで行くことをオススメします」

『キュンパス』期間中は、ネット予約が可能な店を積極的に利用するのも手だ。

「仙台駅3階で飲食店がズラリと並ぶ『牛たん通り・すし通り』にある店舗は『キュンパス』利用者で混雑しており、現在は入店までに30分以上かかることもザラ。また『キュンパス』期間中は、新幹線が止まる駅のお店の駅弁も夕方までには売り切れてしまっている状況です。

 駅弁購入を予定している人は、駅中にある駅弁屋さんが運営している公式LINEから事前にお弁当を予約しておくことが無難だと思います。受け取り時間も指定できるので、乗車直前に受け取ればほかほかの牛たん弁当や出来立ての海鮮丼を食べることもできますよ」(前同)

 JR東日本が運営するウェブ上のチケット予約サービス、えきねっとの空席情報を見ても、『キュンパス』の利用期間である3月14日まではJR東日本管轄の新幹線は満席の列車が着々と増えている。とどまるところを知らない『キュンパス』の快進撃。利用者増で一番胸が高鳴っているのは、JR東日本だったりして。

森田めぐみ
国内旅行専門のトラベルライター。1982年生まれ。編集プロダクションを経て、2010年に独立。お得なきっぷ、マイルなどを駆使しプライベートで47都道府県を制覇。ビジネスホテルや変わり種スポット事情にも精通している