隣国・韓国ではこのところ「空前のカフェブーム」。その競争は激化の一途を辿り、カフェの大量出店・閉店が繰り返されているという。そして激戦地では、カフェ発信のさまざまな韓国グルメ、韓国スイーツが誕生。SNSで人気を博した“精鋭たち”が、海を渡り日本でも若者を中心に話題の的となっている。

 日本国内で流行した韓国グルメは枚挙に暇がなく、10ウォン硬貨や10円玉を模した「10円パン」やフルーツを飴でコーティングした「タンフル」などは日本でも情報番組で取り上げられるや話題を呼んだ。韓国グルメの多くは、いわゆる“映え”が最大の魅力だが、中には健康志向のトレンドもあるという。そのひとつが「グリークヨーグルト」。日本ではギリシャヨーグルトや水切りヨーグルトとも呼ばれている食べ物だ。

 若者文化や流行の最先端に詳しいトレンドアナリストの太田まき子氏が解説する。

「韓国では数年前からグリークヨーグルトが若い女性を中心に流行中。きっかけのひとつが2021年、シングルライフを謳歌するスターの私生活に密着するリアリティ番組『私は1人で暮らす〜シングルのハッピーライフ〜』の中で、人気コメディアンのパク・ナレ(38)が作った“グリークモモ”がバズったことです。

 これは桃の中をくり抜き、そこにグリークヨーグルトを入れるというもので、元は韓国の人気カフェメニューなのですが、番組の影響でSNS上でも視聴者から“グリークモモを作ってみた”投稿が急増するなど大反響を呼びました。この頃からグリークヨーグルト自体の人気も韓国では高まったようです」(太田氏)

 韓国では多くの人気カフェでグリークヨーグルトを取り扱うだけでなく、専門店も続々オープンしているという。

「オーガニックにこだわった店から、ナッツやフルーツ、果てはきゅうりまでトッピングが自在のお店、24時間営業の店までさまざまなタイプの専門店が生まれており、盛り上がっていますね。体型管理の厳しいK-POPアイドルたちも、普通のヨーグルトよりタンパク質が豊富なグリークヨーグルトを積極的に食べているとも聞きます」(前同)

 その人気はすさまじく、4人組女性アイドルグループとして活動するBLACKPINKジェニー(28)もそのクリーミーな味にハマり、毎日食べていると明かしているほか、女性5人で活動するApinkチョロン(32)や4人組ガールズグループMAMAMOOソラ(33)らも美容やダイエット目的の食事にグリークヨーグルトを取り入れていることを公言。彼女たちはグラノーラやフルーツなどと合わせて食べることが多いという。