■「批判でも擁護でも炎上」一般視聴者の反響はジャニー喜多川氏の加害問題の比ではない

 逆に、“松本寄り”に聞こえるような意見を言っても厳しい声が寄せられてしまう状況にある。

 2月25日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)で『週刊文春』で被害を訴えているA子さんとB子さんのコメントが紹介されると、和田アキ子(73)は「擁護でも何でもないですけど、このときにどうして警察じゃなくて『文春』を選びはったんやろ?」と女性側の行動に疑問を呈した。

 さらに和田は「私だけかもわからへんけど、刑事とか民事とかもわからへんから、なんかあったらすぐおまわりさんに相談しようって、そう思わない? 何かあったら、まずはおまわりさん。小さい頃からおまわりさんのところに行くっていう」と私見を述べた。

 和田のコメントに、

《和田さん、警察は過去にあったことは不介入なんですよ。事実があったなら、週刊誌に告げるしかないのが現状なんですよ》
《和田アキ子が言ってる「なんで警察に行かないの」はジャニーズ問題の時に散々やったと思うんですがまたゼロに戻ったんですか?》

 などの厳しい声が上がった。

※画像は『アッコにおまかせ!』の公式X(ツイッター)『@akko_tbs』より

 前出の制作会社関係者は話す。

「今回の松本さんの騒動では、コメンテーターが何を言っても荒れるんです。松本さんに寄っていそうな発言をすると猛炎上し、松本さんに厳しい意見を言うと松本さんファンから叩かれてしまうんです。これはジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題が沸騰したときの比ではないほど。

 すでに亡くなっていたジャニー氏と第一線で活躍している松本さんという違いはあるでしょうが、あらためて“松本人志”というのは特別な存在で、良いも悪いも、今回の件に言いたいことがある人がたくさんいるんですよね」

 ワイドショーでは連日にわたってこの問題を取り上げているのだが、コメントしたくないというコメンテーターが続出してきているという。

「厳しく言っても、松本さん寄りでも、どちらにせよ文句が出て、SNSなどが荒れてしまうことになると。ただ、やはり反響は物凄くて視聴率は取れますから、ワイドショーはしつこくやっていく。そうなると、やはりスタジオにいるコメンテーターとしてはコメントせざるを得ない。それで荒れてしまう、という流れになっています。

 それでもコメントするのがコメンテーターの仕事ですから仕方がないのですが、何を言っても荒れたり、炎上してしまうので、コメンテーターにとってはリスクの方があまりにも大きい、という状況になっていますね……」(前同)

 コメンテーターを務めるタレントにとって今、松本人志問題を取り上げるワイドショーは“恐怖の場”と化しているようだ。