■ファン心をくすぐる『セーラームーン』マンホールの設置場所の「理由」

 このデザインマンホールの設置場所には、「なぜそこなのか」という理由がしっかりとある。

 たとえば、第1話で主人公の月野うさぎ(セーラームーン)と地場衛(タキシード仮面)が“初対面”を果たしたエリアである麻布十番商店街入口には、セーラームーンとタキシード仮面がデザインされたマンホールを設置。

 火野レイ(セーラーマーズ)の通っていた「T・A女学院」のモデルが東洋英和女学院であることから、セーラーマーズのテーマカラーである「赤」を背景にした月野うさぎや火野レイたち5人のマンホールが同学院の小学部・幼稚園前に設置されるなど、作中の演出や設定に則っているのだ。

「設置場所は、版権元のご意向をしっかり伺ったうえで協議させていただきました。作品のファンの方にも喜んでいただけると思います。設置場所やゆかりのスポットを記したマップや記念品の配布も予定しております」(前出の港区担当者)

5カ所の設置場所にもそれぞれ意味がある ※港区提供

『セーラームーン』といえば、日本だけでなく世界的な人気を誇る。特に近年は海外セレブが『セーラームーン』愛を見せる機会も多い。

 たとえばお騒がせセレブとして有名なパリス・ヒルトン(43)が月野うさぎの誕生日にセーラームーン姿のコスプレ写真をSNSに投稿して祝福したり、20年のグラミー賞で女性史上初の主要4部門制覇を成し遂げたカリスマ歌手のビリー・アイリッシュ(22)はセーラームーンが大きくプリントされたジャケットとパンツのセットアップ姿を見せたことも。

※画像はビリー・アイリッシュの公式インスタグラム『@billieeilish』より

 それだけに今回のデザインマンホール設置は海外のファンからも熱い視線を向けられそうだ。

「やはり『セーラームーン』は世界的に人気がある。今回のデザインマンホールが、海外からの観光客に港区へと来ていただくきっかけになれば、とも考えております」(前同)

 新型コロナウイルスによる入国規制が緩和されたことで、ここ1~2年は海外セレブのお忍び来日目撃報告も急増中。デザインマンホールを訪れて『セーラームーン』愛を世界に発信するハリウッドセレブが今春、現れるかもしれない。