■考察ドラマの側面がマシマシ

「本作は韓国人のファンも多いですが、韓ドラに比べると話数が短い分、スピーディな展開を楽しんでいる人が多いようです。

『Eye Love You』は、ジョンヒョプさんの起用を筆頭に“韓国ドラマっぽさ”が注目を集めていました。ただ、それだけではなかった。近年ブームになっているドラマが盛り上がる要素を詰め込みまくっていて、それが作品人気を沸騰させている印象を受けます」(前出のテレビ誌編集者)

 韓ドラ要素が1つ目の沸騰ポイントとして、2つ目は“ファンタジー”。

「二階堂さん演じる主人公の侑里は、目を合わせた相手の心の声が聞こえる、という設定です。近年はバトルものではなく、日常で超能力を絡ませる作品が多いですよね。『Eye Love You』の場合、お相手が韓国人だからこその生かされ方をしていて、そこも“斬新で面白い”と評判です」(前出のテレビ誌編集者)

 韓国人のテオ(ジョンヒョプ)は、心の声も韓国語。そのため侑里は意味が理解できなくて――というのが、序盤の見どころだった。

「現在放送中の永野芽郁(24)さん主演の月9ドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ系)は“五感を失う”という重い話ですが、ファンタジーものという点は共通するところですよね。

 そして、3つ目の沸騰要素が“考察ドラマ”としての側面です。二階堂さんも出演していた堺雅人さん(50)主演の連続ドラマ『VIVANT』(TBS系/23年7月期)からSNSで盛り上がっている、ドラマの新しい楽しみ方ですよね。特に侑里の“テレパス”の謎を追う大学教授・飯山利一(杉本哲太/58)の動きに、視聴者は大注目しています」(前同)

※画像は『君が心をくれたから』の公式X『@kimikoko_fujitv』より

 侑里がテレパスに目覚めたきっかけは、12年前にラッコを助けようとして遊覧船から飛び降りた際の事故。飯山は同じ遊覧船に乗り合わせており、現代パートで侑里がテレパスを使っている姿を目撃した第2話以降は彼女について調べたり、息子同然に可愛がっているテオと侑里が親密になるのを恐れていたりと、謎が多い。

《毎話出てくる教授の怪しげなシーンとテオ侑里に隠されてる秘密(?)についてずっと考察してるけど、なんせ少しずつしか進まないもんだから全然わからん》
《飯山教授も目見たら心の声がわかる力持ってるんじゃない!?》

 と、Xでも考察が盛り上がっているのである。