■日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員の作家がミステリー監修に

 2月27日放送の第6話では、飯山(杉本)が韓国語で「心の声 聞こえる 少女」でネット検索をして「見つけた……!」と意味深な表情を浮かべているほか、テオの回想シーンで“心の声が聞こえる少女の絵本”を読み聞かせしていたミン・ハナ(玄理・読みはひょんり/37)が現代パートにも登場。謎はますます深まり、視聴者の考察は加速していくことだろう。

「そしてドラマを盛り上げる極めつきが、第6話で登場した4つ目の沸騰要素です。第6話は北海道の釧路や霧多布岬でロケを行なったり、アイヌ文化に触れる場面もありましたが、非常に旬な話題ですよね」(前出のテレビ誌編集者)

 1月19日に公開され、すでに興行収入が20億円を突破、大ヒットしている山崎賢人(29)主演の実写映画が話題の大人気漫画『ゴールデンカムイ』(集英社)の影響もあり、近年は北海道やアイヌ文化が再注目されている。

※画像は『ゴールデンカムイ』公式X『@kamuy_movie』より

『Eye Love You』の第6話ではアイヌ民俗学の本が出てくるが、そこでオハイヌ――アイヌ語で「神の声を聞く力」というワードが登場し、

「憑き神の力が特に強い人が持つ超能力の(※ここから先は映っていない)」

「『能力が突然開花』して」

 という記述がアップで映り、そこで侑里(二階堂)が超能力に目覚めた瞬間のシーンがあらためて映る、今後の伏線と思しき描写もあったのだ。

 お相手のテオ(ジョンヒョプ)も、タンチョウヅルがアイヌ語でサルルンカムイ(湿原の神様)だと知っていたため、

《アイヌ伝承、謎の女(※ミン・ハナ)…ミステリーな所が残るという構成は結構面白い》
《アイヌの本めちゃ気になりました》

 など、アイヌ文化が物語の重要なカギになっていくのでは、と考察する声も多い。

「本作は日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員でもある作家のイシイジロウ氏がミステリー監修をしているため、周到に筋道を立てた伏線が敷かれているはず。それで視聴者による考察が盛り上がり、SNSで多くの予想、感想の声が飛び交っている時点で、制作サイドの狙い通りでしょう」(前同)

 テレパスの謎、玄理演じる重要人物ミン・ハナ、テオの好きな動物として以外にも、何度も強調され、登場する「ラッコ」というワード……物語の後半は、考察ドラマとして盛り上がっていきそうだ。

「韓国ドラマ要素、ファンタジー要素、考察ドラマ要素、そして映画『ゴールデンカムイ』が大ヒットであらためて注目が集まっているアイヌ文化……これだけ見どころを詰め込んでも渋滞させない『Eye Love You』制作陣の腕前は流石ですよね。後半戦に向けて、より多くの視聴者を獲得していきそうです」(同)

 二階堂ふみとチェ・ジョンヒョプ、日韓の「最高のカップル」がメインを張る連続ドラマ『Eye Love You』は、1月クールの主役に躍り出たのかもしれない。