いつでも身近で故人を忍ぶことができるとして、近年注目を集めているアイテムがある。遺骨や遺灰の一部を使ったジュエリーだ。
なかでも好調なのは、総合葬祭サービス業のメモリアルアート大野屋が手がけるブランド『ソウルジュエリー』。2010年のブランド開始時5000個だった年間販売数は今や約3万個にまでアップし、シリーズの累計販売数は20万個を突破したという。
『ソウルジュエリー』は遺骨や遺灰・想い出となる品の一部をジュエリーへと収納“手元供養”ができる『ソウルシリーズ』の一つだ。ジュエリーの一部にネジで開閉できる空洞があり、自分でそこに故人の遺骨を少量納める仕組みとなっている。ペンダント(税込1万9800円~・以下同)、リング(3万1900円~)、ブレスレット(3万8500円~)のほか、ブローチ(2万6070円~)、バッグチャーム(3万9600円~)がある。
メインとなっている遺骨ペンダントは、シルバーや10金・18金、プラチナといった高級素材、アレルギーを起こしにくいステンレスやチタン素材、レディースのみならずメンズタイプなど、ラインナップは豊富だという。これまでに600種類を販売してきたそうだ。
売り上げ好調の背景には何があるのか。ブランド立ち上げの経緯や供養における価値観の変化について、大野屋の広報・商品企画開発部長を務める箱崎容也氏に話を聞いた。