■メンズ需要でユニセックスデザインも
身近なところで故人を供養できるとして人気を広げる同商品。ユーザーの声を受けながら地道に商品展開の幅を広げ、販売数も伸ばしてきたという。
「アレルギーの方に対応できる商品としてチタンや医療用ステンレスといった素材をご用意しているほか、メンズ用の商品は、お子様を亡くされたお父様が着けたいというお声をいただいたのがきっかけで開発、ユニセックスなデザインが誕生しました。今では、ご購入される方の2割~3割は男性です」(前出の箱崎氏)
販売数が多いのは、オープンハートやツイストといったオーソドックスなデザインのペンダントだという。購入者の世代やニーズに添えるよう、さまざまなデザイン展開を心がけているそうだ。
「たとえばお父様が亡くなったお家では、その方の遺骨を入れるとしても、お母様とお嬢様とで身に着けたいデザインは違うもの。お墓やお葬式は慣習の後押しが大きいですが、遺骨ジュエリーは本当に純粋な気持ちでしか購入しません。だからこそ、それぞれの方の生活、ファッションの中に取り入れやすいものという視点を大切にしています」(前同)
大切な人と、常に共にいられる遺骨ジュエリー。新しい価値観として、今後ますます広がりを見せていきそうだ。