■日曜ゴールデンは『クセスゴ!』→『鬼レンチャン』の千鳥リレー

 バラエティ番組制作会社関係者が話す。

TOKIO国分太一さん(49)も2004年から2014年まで『すぽると!』の土曜版に出演していましたが、当時も“なんで国分?”という見方はありましたね。

 フジといえば、バレーボールの国際大会のスペシャルサポーターなどに旧ジャニーズ事務所所属のグループを起用し、彼らが歌って踊って、会場はジャニーズファンだらけ。それは、スポーツファンからはかなり冷ややかな目が向けられていました。

 テレビ局はスポーツと芸能人、スポーツとアイドルをやたら絡めたがりますが、専門外の芸能人を使うと炎上してしまうことがよくありますし、ほぼほぼ評判が良くないんです。2011年、クラブワールドカップで優勝したFCバルセロナのリオネル・メッシ選手(36)に対して、日テレの中継番組に出ていた明石家さんまさん(68)が“サッカーの質問はみんな聞いてるやろうから、老後はどうしはるんですかと”と聞いて、メッシ選手が不機嫌な感じになり、ネットが大荒れになったこともありましたよね。

 今回、ノブさんもメッシ選手の名前を挙げていますが……ただとにもかくにも、千鳥の起用に関しては、2人にとにかく人気があって、フジがなんでもかんでも乗っかっているように見えてしまいますよね」

 系列局の関西テレビ制作だが、千鳥は『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』(フジテレビ系)に出演しているほか、ダウンタウン松本人志(60)の“後釜”も担当することになった。

『週刊文春』に女性絡みのスキャンダルを報じられた松本は、同誌を発行する文藝春秋との裁判に注力するため1月8日に芸能活動を休止。テレビ各局が対応に追われる中、2月9日から『人志松本の酒のツマミになる話』を『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)に改題し、松本の席には以前より番組を盛り上げてきた大悟が座ることとなった。

※画像は『酒のツマミになる話』の公式X(ツイッター)『@cxSAKEnoTSUMAMI』より

「たしかに千鳥は面白くて、しっかりと笑いが取れる。昭和の芸人らしさも残っていながら、新しい爽やかな感じもある。絶妙のバランス感で多くの視聴者に受け入れられていますよね。そして何より彼らは現在、テレビ各局が最重要視する13~49歳のコア視聴率を持っています。

 しかし、最近のフジは明らかに千鳥に頼りっきり。極めつきとも言えるのが日曜ゴールデンですよね」(前同)

 フジテレビの日曜午後7時台では千鳥の冠番組『千鳥のクセスゴ!』が、その後の午後8時台には同じく千鳥の冠番組『千鳥の鬼レンチャン』が放送されている。

「ただ、実質は『クセスゴ!』『鬼レンチャン』それぞれがほぼ毎回、2時間SPになって週替わりで放送されている感じです。だから、フジの日曜ゴールデンは千鳥で回しているんですよね。そこで2人がしっかり結果を残していることも、今回の『すぽると!』の起用につながったのかもしれません」(同)