■千鳥依存がスゴい

 2月18日の『クセスゴ!』2時間SPのコア視聴率は4.2%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、翌週2月25日の『鬼レンチャン』のコアも5.1%と高い数字を記録した。

※画像は『千鳥の鬼レンチャン』の公式X(ツイッター)『@oni_renchan』より

「フジの多くの番組が視聴率低迷にあえいでいます。特にバラエティ番組は王者の日テレに全然勝てていません。そんな中、千鳥の番組だけはしっかりと戦えているんです。

 日曜午後8時台は1週間の全局全番組での中で最も高いコア視聴率を取る『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)という最大のライバルがいますが、『鬼レンチャン』は互角とまでは言えませんが『イッテQ!』に迫る数字を取っている。

 だからこそ、フジ内部で千鳥の評価が抜群に高いのでしょう。千鳥の2人は、本業のテレビ事業が絶不調のフジにとってはまさに救世主といった存在で、彼らへの依存の象徴とも言えるのが昨年の『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)ですよね」(前出の制作会社関係者)

 2023年7月放送の『27時間テレビ』の総合司会は千鳥、かまいたちダイアンの3組が担当。『鬼レンチャン』の人気企画「サビだけカラオケ」を軸に、すべてのパートでコア層、個人全体、世帯が同時間帯横並びトップとなる高視聴率を記録。関連ワードが次々とトレンド入りするなど、4年ぶりの番組復活は成功を収めた。

「今やフジは千鳥におんぶにだっこ状態です。彼らがいなければより厳しい状態になっていたのは間違いない。しかし、復活する“スポーツ番組”の『すぽると!』まで千鳥というのは……。千鳥にはそこまでスポーツのイメージもありませんしね。

 今回の『すぽると!』の、キャプテンという謎のポジションへの起用によって、あまりにも“千鳥依存”が目につく形になってしまい、厳しい声が殺到してしまっていますし、このことは、フジにとっても、千鳥にとってもプラスとは言えない、かなり損な展開になってしまっているのではないでしょうか」(前同)

 フジテレビで目覚ましい結果を残し、大重宝される存在となった千鳥だが、大悟の『すぽると!』キャプテン就任にあたっての《申し訳ないですが、大谷選手のサインボールを貰ったら、ワシは辞めようと思っています》というコメントは、けっこう本音だったりして。