■松下洸平は“やりたい放題”の役になるのか
X(旧ツイッター)では、《直秀×まひろのシーンが良すぎて何度も見てしまう〜!2人の視線の動き、表情がすばらしい。最初の直秀の真顔とトクントクンの心臓音だけで1ページ、最後の直秀のフッの笑顔だけで見開き1ページ分(+背景お花)の少女漫画に見える》など、ふるまいが少女漫画の人気キャラのようだという反響が。
たしかに、盗みに入って護衛に追われたとき、仲間を見捨てられずに戻って捕まったり、まひろ(吉高)に優しく語りかけたかと思ったら、突き放してみたりなど、少女漫画を思わせる男キャラに振り切っていた。直秀(毎熊)は次週で退場してしまう可能性は高いが、まひろの心と同じく、女性視聴者の心もしっかりとつかんだようだ。
ここまで直秀のキャラ作りが振り切れたのは、彼が史実にないオリジナルキャラだからこそ。そうなると、気になるのが同じオリジナルキャラを演じる松下洸平だ。今回、直秀は海の向こうの「彼の国」について語ってまひろの気持ちを動かしていたが、松下はその彼の国(宋)の見習い医師・周明役。まひろが惹かれるのは間違いないだろう。
直秀同様、オリジナルキャラなので、史実に遠慮することなく自由に描ける。これまで、数々のドラマで「松下洸平沼」を出現させてきたが、今作では最大の沼が出現するはずだ。まひろに宋の言葉を教え、親しくなっていくという役柄らしいが、テレビの前で悶える女性視聴者の姿が目に浮かぶ。
柄本佑や町田啓太が上半身もろ肌を脱ぐなど、『光る君へ』はイケメンのサービスシーンも多い。現在、視聴率的には世帯平均が10%台で苦戦しているが、松下洸平の登場で逆転が期待できそうだ。(ドラマライター/ヤマカワ)