■日下・斎藤工の正体がカギ

「カギになるのは、雨(永野)の“父親”か“祖父”ではという考察が出ている“案内人”日下(斎藤工/42)の正体です。第5話で、ある男に「本当にいいんだね?」と問われ、「はい、後悔しません」と答えたシーンがあったことと、雨と同じく杖をついていることから、かつて“奇跡”のために五感を差し出していたのかもしれません。

 そして父親(もしくは祖父)として、雨が五感を失った後、太陽(山田)のそばにいられるように、自分と同じ“案内人”にするのではないか。結果的に雨が死ぬことには変わりませんが、それが最後に起きる奇跡かもしれません」(前出のドラマライター/ヤマカワ)

 “案内人”に奇跡を与える権限はないという設定だが、“案内人”にする権限はあるのだろうか。

「第8話のラストで、太陽の亡き母・明日香が、もう1人の“案内人”千秋(松本若菜/39)であることが判明しました。しかし、9話のあらすじによると日下は、太陽が千秋のことを《母さん》と呼んだら、彼女は月明かりに溶けて消えてしまうと告げるそうで、まだ“案内人”について分からないことは多いですね」(前同)

 視聴者が願っているのは、雨と太陽がいつまでも一緒にいることだ。物語の最後には、雨にとって救いとなる奇跡が起きることを願いたい。