4月からSMILE-UP.(旧ジャニーズ)の所属タレントは、新事務所STARTO ENTERTAINMENTによる新体制に移行する。4月10日に東京ドーム、5月29、30日に京セラドーム大阪で行なわれる初ライブイベント『WE ARE! Let’s get the party STARTO!!』の開催も、正式に発表された。
「3月8日、SMILE-UP.は各アーティストのFCを通じて、船出ライブ『WE ARE! Let’s get the party STARTO!!』の謝罪と説明を行ないました。謝罪は東京ドーム公演が平日の1回になってしまったこと、そして説明は高価格になってしまったチケット代についてですね」(ワイドショー関係者)
同イベントのチケット代は1万5000円。これまでジャニーズのライブのチケット代は1万円以下だったことで、多くの問い合わせがあったようだ。
「SMILE-UP.は、コンサート開催に必要な原材料費、物流費、人件費の高騰がチケット代の値上がりの理由としました。物価上昇のこのご時世、仕方のないことだと考えられますが、学生や若い層にはやはり痛い価格ですよね。
元々、旧ジャニーズのコンサートが他の事務所のアーティストと比較して安価だったのは、事務所をずっと仕切ってきた藤島メリー泰子氏(享年93)の強い意向があったといいます。メリー氏は、“お金のない地方に住む中高生でも、一生に一回でも来られる価格設定に”と話していたそうです。ジャニー喜多川氏(享年87)とメリー氏が亡くなり、ジャニー氏の加害問題で創業家が退場。ジャニーズ事務所が消滅して、やはり大きく変わっていきますね」(前同)
イベントのチケット代でも変化があったが、STARTO社の社長の福田淳氏(58)はマネジメント契約とエージェント契約のハイブリッド制を導入するなど大幅な改革を行なっている。そして、メディアとの付き合い方でも大きな変化があるようだ。
「Snow ManにSixTONESに、なにわ男子――同社の人気グループは首都圏以外でも、全国で地方コンサートやイベントを行ないますよね。これを主にスポーツ紙やテレビの情報番組などが現地を訪れて取材することで、記事や映像になって露出してきましたが、今後はそれが激減すると言われているんです。
その理由は、STARTO社からの“通達”です。今後、取材者にアゴアシを払いません、というお知らせがあったといいます」(前出のワイドショー関係者)
⋱i DO ME ツアー ライブ写真📷⋰
— Snow Man / MENT RECORDING (@SN__20200122) December 17, 2023
「分け合い、喜び、想い合い
目一杯の愛しさで包まれようね」
12月も後半戦!
12/31のライブDVD&Blu-ray発売日が
いよいよ近づいてきましたね…🙌#挑め初ドーム #SnowMan pic.twitter.com/FgAzSm9qH7
“アゴアシ”――飲食代や交通費を意味する、業界用語である。
「これまで、ジャニーズ事務所時代は、地方まで取材に来てくれる一部の記者などに対してアゴアシ代を出すことがあった。これは事務所サイドが地方でのイベントや、そこでのタレントの活躍をメディアでPRしたいから。ジャニーズ事務所に限らず、こうしたことはあることで、エンタメ界とは全く別の一般企業でもたまにあることです。
一方で、一部費用を事務所が払ってくれているので、ネガティブな側面や厳しい論評を書くのが難しくなってしまう――“忖度”が発生する典型的なパターンですよね。代表的な例が、2014年にハワイで行なわれた、嵐のデビュー15周年コンサートでしょう」(前同)
昨年11月、『週刊文春』(文藝春秋)は、旧ジャニーズが、同コンサートに招いた民放各局の参加者に高額な費用を払っていたことを報じている。1人につき100万円を優に超える飛行機の席や高級ホテルを提供していたと報じられており、テレビ朝日は招待された5人分の交通費や滞在費を旧ジャニーズが負担したことを認めていた。
こうした豪華な“接待”によって「他事務所のタレントを使うな」とテレビ局に圧をかけ、コントロールしていた、と文春は断じていた。