■青井アナの『イット!』MC就任の余波を食らっているベテランアナ

 榎並アナは3月31日から、8年ぶりに復活するスポーツ番組『すぽると!』のMCに就任する。

坂上忍さん(56)と楽しそうにやっていた情報番組の『バイキング』から、同期入社の加藤綾子さん(38)がピンチだからと報道の『イット!』に引っ張られて、今度は、青井アナが来るからとスポーツ番組である『すぽると!』に飛ばされる。上層部の思惑はさまざまあるでしょうが、周囲からはいい人である榎並アナが都合良く使われているように見えるんですよ。

 青井アナが『イット!』が狙う視聴者とは異なる超セレブであることと、好感度抜群で皆から好かれている榎並アナが外れることで、4月からの青井アナに苦難が待ち受けるのは間違いないでしょう。『イット!』の現場スタッフの反発も必至と見られていますね。

 しかし、青井アナ以上に大変だと言われているアナウンサーがいるんです。それが佐々木恭子アナ(51)ですね」(前出の制作会社関係者)

※画像はフジテレビの公式X(ツイッター)『@fujitv』より

 佐々木アナは東京大学卒業後の1996年にフジテレビに入社。小倉智昭(75)がMCを務めた『情報プレゼンター とくダネ!』で長くサブMCを務めるなど、主に情報・報道番組で活躍。キャリアを重ね、2023年6月の人事でアナウンス室局次長に就任したものの、現在も『ワイドナショー』などに出演している。

「佐々木アナは現在、アナウンス室のトップという立場ですから、後輩アナウンサーの仕事を差配したり、労働時間を管理して調整したりと、スケジュール管理や他部署との交渉も彼女の担当なんです。まさにアナウンス室の要とも言うべき存在です。もちろん人望も厚いですが、そんな彼女が今、ピンチに陥っていると。

 今回の青井アナの『イット!』起用は、佐々木アナが決めたものではありません。しかし、榎並アナが結果的に飛ばされ、外部の青井アナが来ることに納得いっていないアナウンサーも少なくないんです。その怒りが佐々木アナに向かっていると。

 青井アナが『イット!』のMCに就任することで、少なくとも数年はフジの局アナが夕方のニュース番組でMCを担当することはできなくなってしまったわけですからね」(前同)

 フジテレビの局アナからすれば「青井アナに局を代表する仕事を取られた」といったところだろう。

「人望厚い榎並アナの異動も相まって、局アナたちの不満が爆発していて、その矛先がアナウンス室トップの佐々木アナに向けられてしまっているといいます。当然ながら、佐々木アナが青井アナを起用しようと提案したわけではないし、上層部に“やめてください”と言っても聞き入れられるものでもない。

 青井アナの起用は番組や局の上層部が決めたことでしょうし、なんなら佐々木アナは上層部に榎並アナの続投や自局のアナウンサーを使うように交渉したかもしれない。ただ、会社員ですから上層部が決めたことは最終的に受け入れるしかありません。

 そのような事情は分かっていたとしても、“なんとかならなかったのか”とアナウンサーたちの不満が佐々木アナに向かっているといいます。立場上、損な役回りとしか言えませんが、佐々木アナも今は、なかなかつらいところなのではないでしょうか」(同)

 4月からの青井アナのMC起用で、荒れに荒れているというフジテレビ内。視聴者からも厳しい声が多く上がり、どうやらリスタート前から大きく躓いてしまった『イット!』の運命はいかにーー。