現在、チャンネル登録者数96.4万人(3月15日17時現在)、もうすぐ100万人達成という勢いに乗るグルメYouTubeチャンネルと言えば『黙飯』だ。
地域に愛される名店の“名物店主の包丁さばき”、“常連客が大口を開けて頬張る姿”などを、テロップと調理音のみの映像で構成。厨房系とも呼ばれる人気コンテンツのパイオニア的な存在でもある。
全国各地の知る日ぞ知る名店を紹介する同チャンネルの影響力は物凄く、取材された店が「取材してもらえるなんて……」と喜びの声をSNSに上げることもしばしば。そんな飲食店業界でも大注目の『黙飯』チャンネルの初書籍『黙飯~男のグルメガイド~』が、2月21日に発売された。同書籍では、動画内で取り上げられた数々の名店から、チャンネル運営者が厳選した6 5店舗を掲載。店主の魅力や美味しそうな逸品の数々、さらには動画では未公開のシークレット店も掲載されているという。
そんななか、今回は『黙飯』チャンネル自身が本サイトに登場してくれた――。
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皆さん初めまして、『黙飯』です。って言っても、このチャンネルは一人で運営しているわけではなく、編集、撮影を含め10人で頑張っている、チームの作品なんですけどね(笑)。
それこそ最初は、よく飲みに行く地元の友人たちでノリで始めたようなもので、仲間内のキャンプ動画を半年ぐらい投稿していました。今となっては、恥ずかしくて、たまにふざけて見たりするぐらいで、全部非公開にしましたけど(笑)、今考えると、チャンネルの方向性も全く違いますね。
今の形態のチャンネルになったのは、2~3年前で、ご飯を食べるのが好きだったので、大阪にある「やまき」さんの動画を投稿したら、今までにないぐらい多くの方に見ていただけて、そこで初めて手ごたえを感じました。熱意を持って一生懸命取材すること、お店の方へのリスペクトを忘れない気持ちが大事だと思いました。その気持ちは今でも大切にしています。
それでも最初は、撮影、取材ともに苦労ばかりで、伝説レベルのお店「丸鶴」さんには、迷惑かけたなって思います。若いスタッフの熱量に欠けた取材姿勢が同じ仲間としてどうしても許せなくて怒ったことがありました。そこで大将の元へ謝罪に行ったのですが、怒るどころか「誰にも文句言われないぐらいの動画作って、見返してやれ」って言っていただいきました。その言葉をきっかけに、その若手スタッフが今や、チームの主力になりました。
やっぱり、プロの職人さんの仕事に対する姿勢や、懐の深さからは勉強させていただくことばかりです。凄い方々と直接関わらせていただけることに日々感謝しています。
この本を手に取っていただいた皆さんにも、ぜひこの店主さんに会ってみたい! このお料理が食べてみたい! と思ってもらえると嬉しいです。
そこで、今回は書籍で紹介されているチャーハンの名店をご紹介します。