広瀬すず(24)主演の『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)は、田舎育ちで天真爛漫な女性が、音楽家になるのを夢見る青年と出会い、東京で夢や恋を紡ぐラブストーリーだ。第4話は、空豆(広瀬すず)がファッションに興味を持つようになり、音(King & Prince・永瀬廉/24)はメジャーデビューが決まる。人生の分岐点に立った二人だが、恋愛対象として意識するには、まだ時間がかかりそうだ。
■音が誰かを本気で好きになるのは難しいのだろうか
音はモテる。自覚はないようだが、ビジュアルも雰囲気もカッコいいから、多方面から引き合いがある。そして、どれもキレイな女性ばかりなのだ。バイト先では「なんかいい人そうだったから」と初対面の美しい女性・セイラ(田辺桃子/23)に金銭目的とはいえ声をかけられた。また、所属するレコード会社では、人気ユニット・ズビダバのアリエル(内田理央/31)に色仕掛けされたり、「イケメンがいい」と抱きつかれたり。
また、仕事相手としてではあるが、A&Rの磯部(松本若菜/38)は「音くん顔はいいから」と音楽の実力を認めつつ、見た目の良さもお墨つきをくれる存在だ。下宿先の大家である響子(夏木マリ/70)だって、年齢こそ重ねているが若々しくて美しい女性だし、一緒に暮らす空豆がすぐそばにいる。
空豆は、高校時代には「山一つも二つも越えて見に来る人がいる」ほどの美貌を持っている。天真爛漫な性格で向こう見ずなところが危なっかしいが、“大都会パーカー”を着ていてもかわいらしさがあるビジュアルなのだ。
そんな環境にいるのに、音は誰にも恋愛感情を持つことがない。唯一、感情的な部分を見せられる空豆には心を開いているようにも見えるが、相手を想って切なくなったり苦しくなったりといった恋愛感情のそれではない。「恋愛とか、もうちょっといいかな」と言っていた音が恋愛をするのはいつなのだろう。空豆と「とっくに、恋に落ちていた」という感情は、まだ育成中なのだろうか。