■ジュリー派ど真ん中グループの冠番組というハードル

 旧ジャニーズと深い関係にあるとされるテレビ朝日は、2026年に東京・有明埠頭に「東京ドリームパーク」という地上11階、地下1階の複合施設を開業予定だが、その目玉となるのが旧ジャニーズと手掛ける大型プロジェクトーー所属タレントが年間180公演を行なう「ジャニーズ劇場」だと報じられている。

「企画が動いたのはジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題勃発前で、事務所の信頼が失墜する前でしたが、テレ朝はドリームパークにすでに物凄い額を投じているとされ、いまさら引き返すことはできない状況にあるとも言われています。

 現在、他局が“旧ジャニーズ離れ”をしている一方で、テレ朝は次の4月クールに木村拓哉さん(51)主演の『Believe-君にかける橋-』やKing&Prince永瀬廉さん(25)主演の『東京タワー』など、多くの連ドラに旧ジャニーズのタレントをキャスティングしていることも指摘されていますよね」(ワイドショー関係者)

※画像は『Believe-君にかける橋-』の公式X『@believe_tvasahi』より

 そして、『関ジャム』の顔である旧関ジャニ∞、SUPER EIGHTは、藤島ジュリー景子前社長の派閥“ジュリー派”のど真ん中にいたグループだったことで知られている。

 なお、SMAPは、かつてのチーフマネジャーで、現在は新しい地図のマネジメントをするⅠ氏の“I氏派”だった。

 前出のワイドショー関係者は言う。

「ジュリー氏は関ジャニ∞をかなりバックアップしていましたよ。そんなジュリー氏が健在だったなら、自分が推しまくっているグループの番組が、新しい地図を取り上げることは決して許さなかったでしょうね。その前に制作サイドに忖度が発生し、新しい地図の存在を隠そうとしたはずです。

 しかし、ジャニー氏問題で経営陣は一新され、ジュリー氏は昨年9月に引責辞任して会社経営からは退場。そして4月には、新事務所『STARTO ENTERTAINMENT』が本格始動します。

 もう忖度はない、むしろ忖度がないことをアピールしていく必要があるのでしょう。“雪解けを強く感じる”“革命に感じる”といった声が上がった今回の『関ジャム』での新しい地図の“登場”は、ジャニーズ事務所が消滅したことと、忖度が霧散したことを、あらためて視聴者に感じさせる出来事だったのではないでしょうか」

 昨年11月には『ベストヒット歌謡祭』(日本テレビ系)で香取と、彼が事務所退所後初の共演も果たしているSUPER EIGHT。4月から番組名も『EIGHT-JAM』に変わる『関ジャム』に、新しい地図が出演する日も近いのかも――。