■『頭文字D』『ちびまる子ちゃん』トラベルライターオススメのマンホール旅

 ポケモンがデザインされたマンホール“ポケふた”の成功を受け、22年にはバンダイナムコグループが『ガンダムマンホールプロジェクト』を始動。人気キャラクターのマンホールが続々と全国に登場している。

「根強いファンが多いだけにガンダムマンホールをカード化したものの中には、1枚1万円ほどで取引きされるケースもあるようです。転売防止のためにデザインマンホールカードの配布は1人1枚までと制限されているんですけどね……」(前出の森田氏)

島根県松江市にはガンダムデザインのマンホールが登場 写真/編集部

 ファンを中心に熱い支持を集めるデザインマンホール。前出のトラベルラーターの森田さんがオススメするデザインマンホール旅とは?

「人気マンガ『頭文字D』(イニシャル・ディー)の舞台となった群馬県渋川市内には同作のマンホール7枚を設置。そのほかにも、渋川駅から伊香保温泉区間は『頭文字D』をデザインしたラッピングバスも走っています。渋川駅前の観光案内所ではマンホールカードの配布も。市内のマンホールはバスや鉄道で巡れる場所にありますが、同作のファンならドライブしながらマンホール巡りをするのも楽しいのではないでしょうか」

 先日、まる子役として声優を務めていたTARAKOさんが急逝してしまった『ちびまる子ちゃん』もマンホールが充実していた作品の1つだ。

「作品の舞台である清水駅と新静岡駅セノバ前に18年に設置されたのですが、昨年には静岡市下水道事業100周年を記念して新たに葵区、駿河区、清水区に各3枚、合計9枚が設置されました。そのうちの1枚が設置されているエスパルスドリームプラザ内には『ちびまる子ちゃんランド』があり、お土産コーナーではまる子ちゃんマンホールのグッズも販売されていますよ」(同)

静岡県内の街中にある『ちびまる子ちゃん』のマンホール 写真/編集部

 この春は『美少女戦士セーラームーン』を筆頭に、全国各地に設置されたデザインマンホールを巡る旅に出かけてみるのもいいのかも。

森田めぐみ
国内旅行専門のトラベルライター。1982年生まれ。編集プロダクションを経て、2010年に独立。お得なきっぷ、マイルなどを駆使しプライベートで47都道府県を制覇。ビジネスホテルや変わり種スポット事情にも精通している