■青井アナの『イット!』起用に疑問を呈する声が止まらない

 青井アナはNHKの夜の報道番組『ニュースウオッチ9』のキャスターを担当していたものの、1月18日をもって降板。同月24日には、上司の許可を得ずに親族企業からの役員報酬を得ていたとして、兼職を禁止する服務準則に基づいて厳重注意処分を受けていたことが報じられた。処分は2023年12月に下され、注意を受けた青井アナは、役員報酬の全額返金と役員退任を申し出たという。

「フジテレビは現在、開局65周年のアニバーサリーイヤー。そんな記念すべき年に夕方のニュース番組が民放主要キー局で最下位というのは看過できない、何か手を打たなければならないとなり、その“何か”が青井アナの新MC就任だった、と言われていますね。

 ただ、TBSの安住紳一郎アナ(50)のように圧倒的な人気と実力があるアナウンサーだったら理解できるが、なぜ青井さんなのかという声が局内にも多くあるといいますね。青井アナもNHKでずっとやってきた人で、実力は間違いないでしょうが、青井アナの起用には視聴者からも疑問を呈する声が出てしまっていますよね」(前出の制作会社関係者)

 青井アナの『イット!』MC就任発表を受け、

《何故あんな人をフジは抜擢したのか不思議でした イットはいい番組だと思っていましたがこのままでは イットは見ません》
《元NHK青井アナを何故フジは抜擢するのだろう。NHK時代の番組で横柄な態度のアナウンサーは気分悪いなあと感じた事が度々ありました》

 などなど、厳しい意見も多くX(旧ツイッター)には寄せられている。

「夕方のニュースのメイン視聴者は主婦層です。各局とも、ニュースのほかに、企画ものでお得なランチ特集や、スーパーのあっと驚く激安特集など、やはり庶民目線の、生活に根づいた番組作りを目指していますよね。一方で青井さんは超のつくセレブ一族出身ですから、やはり番組の特性にフィットしているとは言えなさそうな人選ですよね」(前同)

※画像は『Live News イット!』の公式X(ツイッター)『@livenews_it』より

■抜群に好感度が高かった「前任者・榎並大二郎アナ」

 青井アナの祖父は百貨店や商業施設を展開する大企業・丸井(マルイ)の創業者。父親は不動産関連会社を経営、青井アナ自身は慶應幼稚舎から慶應大学を卒業した生粋の慶應ボーイだ。

「そして親族企業からNHKに無許可で報酬も得ていたという報道があったことで、なぜそんな人にニュース番組を任せるのか、と疑問視する声が多く上がってしまっています。加えて、“チャラい”というイメージも一部視聴者には持たれてしまっていますね」(前出の制作会社関係者)

 青井アナの妻はテレビ東京の相内優香アナ(38)だが、2010年には『ニュースJAPAN』(フジテレビ系)のキャスターだった秋元優里元アナ(40)との交際が取り沙汰されたこともあった。

「恋愛は個人の自由ですが、“女子アナが好き”というイメージも持たれてしまっているようです」(前同)

 青井アナが『ニュースウオッチ9』を降板した際には《NHKっぽくなくてチャラい感じとかタレントっぽい振る舞いが、アナウンサーとして不適応だなと思ってたから、ニュース番組からいなくなって良かった》という厳しい声も寄せられていた。

「NHKっぽくないというのは良く言えば明るい、社交的な感じ、悪く言えば軽いといった印象ですよね。

 そして何より、『イット!』では前任者の榎並大二郎アナ(38)のイメージが抜群に良かったですからね。それが青井アナへの逆風を強めているところがある。

 榎並アナは局内で本当に愛されている存在で人望が厚い。わかりやすく“いい人”で、新米スタッフにも分け隔てなく接するタイプ。子どもや立場の弱い人が犠牲となる不幸なニュースを報じる際には、本気の涙を流すこともあったほどでした」(同)