■道枝目当ての視聴者も脱落者が続出

『マルス』に対しては、道枝目当てで視聴したファンからも、

《我が家の なにふぁむ(みっちー担)が「しんどい」と言ってリタイア》
《みっちー出るから楽しみにしてたのに演技酷いし内容がファン獲得目当てのみのよくある内容でもう萎えてしまった》 
《物語としてやりたいことは分かるんだけど全体的に設定や演出などが安っぽい……》

 といった、特に脚本・演出に対する不満の声がX(旧ツイッター)に寄せられてしまっている。

「脚本は“高校生vs大人”の構図で分かりやすく、キャラも立っている。良くも悪くも少年漫画みたいなシナリオです。道枝さんのファン層でもある若いT層(13~19歳)をかなり意識していると思われます。

 ただ、分かりやすさを重視しすぎて説明が大雑把だったり、力業なところも目立ちますね」(テレビ誌編集者)

 たとえば第7話ではゼロ(道枝)が警備室に催眠ガス弾を投げ込み無力化する――という展開があったが、どうやって催眠ガス弾を用意したのか説明はなかった。今後、明らかになる可能性はあるが……。

「演出面も、“主人公が意味深なことを言ってから、チームの1人ずつが大きな効果音つきでカメラがアップになる”など、ちょっとオーバー。高校生グループが主人公の大人に反旗を翻すドラマという点も含めて、Xでは好意的に解釈したファンから《平成初期的なストーリー》《展開に90年代〜00年代の懐かしいがある》といった声もありますが、逆に言えば全体的にテイストが古い、ということでもあるでしょうね」(前同)

 一方で、道枝の演技の評判は、決して悪くない。

「本作の道枝さんは“キラキラからギラギラヘ”をコンセプトに金髪にイメチェン。これまで多かった温厚なキャラではなく、ダークヒーローを好演しています。高身長やスタイルの良さが映えるアクションシーンも多い。役の幅を広げられたという意味では、道枝さんにとっても良かったのかもしれません。

 また、クライマックスへ向けた“ラスボス”との演技対決も、注目を集めています」(同)

『マルス』では江口洋介(56)が演じる、ゼロ(道枝)との因縁がある天才カリスマ社長・國見亜門が終盤のキーマンとなっている。現代の日本を「島国なのに他人行儀。個人主義が横行して、足並み一つ揃えられない」と酷評するなど分かりやすい悪役だ。

※画像は『マルス-ゼロの革命-』の公式X『@mars_tvasahi』より

 すでに道枝が江口に宣戦布告をするシーンは描かれていて、

《みっちー 江口さんに負けてないよ、いい顔してる》
《みっちーと江口さん迫力が凄い!》

 といった両者の対決を期待する声もXには寄せられている。

 ここまではかなり厳しい数字になっている『マルス』だが、道枝と江口の最終バトルで大きな盛り上がりを作れるだろうか。