日本時間3月11日(現地10日)、アメリカ・ロサンゼルスで第96回アカデミー賞授賞式が開催。神木隆之介(30)主演、浜辺美波(23)がヒロインの映画『ゴジラ-1.0』が、邦画として初の視覚効果賞を受賞した。

『ゴジラ-1.0』は、戦後間もない日本に突如出現した大怪獣ゴジラと、それに立ち向かう人間を描いた作品。

 同作で監督・脚本・VFXを担当した山崎貴氏は、監督として視覚効果賞を受賞したのは『2001年宇宙の旅』(1968)のスタンリー・キューブリック以来55年ぶり、史上2人目のこととなった。

※画像は『ゴジラ-1.0』の公式X『@godzilla231103』より

 日本の『ゴジラ』が、世界的に権威のある賞で認められた。それも、奇しくも今年3月11日に――非常に強い運命を感じさせると、X(旧ツイッター)は沸き立っている。

 3月11日。2011年に東日本大震災が起きた日である。津波や原発の恐ろしさを痛感させられた大災害だったが、これを受けて生まれたのが、社会現象を巻き起こした『シン・ゴジラ』(2016)だった。

 そのため、

《東日本大震災を受け止めるように作られた『シン・ゴジラ』→その成功を受け製作された『ゴジラ -1.0』がオスカー獲得→それが日本時間の3.11…というのはさすがに因縁だと思う》
《奇しくも今日は東日本大震災から13年。どんな絶望からも歩みは止まらないとゴジラで見たように我々も進み続けていくだろう》
《震災が起きた日に遠く離れた地でゴジラが賞を受賞する。なんだろうな。美化するつもりはないけれど、色々なものを感じる。ひとつ言えることは、どんな困難でも打ち勝とうとする人間の強さである》

 といったさまざな声が寄せられているのだ。