■旧ジャニーズが“普通の芸能事務所”になって忖度も消滅

 他局も旧ジャニーズと距離を取りつつある。日本テレビでは嵐・櫻井翔(42)MCの『1億3000万人のSHOWチャンネル』が3月をもって終了し、4月から同枠の土曜21時は新ドラマ枠「土ドラマ9」になる。

 NHKは2月14日、春の番組改編で旧ジャニーズタレントの出演が当面なくなると発表。現在放送のレギュラー番組についても、出演タレントの降板や番組自体を終了させる。

 改編に伴い、キンキの堂本光一(45)がナレーションを担当する『The Covers』(NHK BSなど)、TOKIOの城島茂(53)が出演する『民謡魂』(NHK総合)、Snow Manの佐久間大介(31)が出演する『みんなの手話』(NHK Eテレ)は、出演者を変えて継続する予定。

 ジュニア(旧ジャニーズJr.)が出演する『ザ少年倶楽部』から改題して1月より放送されていた『ニュージェネ!』を含め、SixTONESが出演する『バリューの真実』(NHK Eテレ)などの8本のレギュラー番組は、3月末をもって終了することになる。

「4月クールに木村拓哉さん(51)主演の連続ドラマ『Believe-君にかける橋-』、King&Prince永瀬廉さん(25)主演の『東京タワー』が控えているなど、テレビ朝日だけは今まで通りといった感じですが、それ以外の局では旧ジャニーズ番組は軒並み終わったり、枠を移動させられています。

 ジャニー氏の一件の影響で、旧ジャニーズタレントがメインの番組にはスポンサーがつかない、広告を出稿してもらえない、といった事情があり、番組を終わらせる局が多いと言われています。加えて、同事務所への忖度も消滅し、テレビ局サイドは、単純に人気があって視聴率が取れるタレントを使おうとなっている。旧ジャニーズは普通の芸能事務所になったということですね。

 それはつまり、視聴率がよければいい、ということでもあるので、それを証明しているのがSnow Manであり、彼らの番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)なんです」(前出の制作会社関係者)

※画像は『それSnow Manにやらせて下さい』の公式X(ツイッター)『@sore_snowman』より

 TBSは3月5日に春の改編説明会を実施し、Snow Manの目黒、向井康二(29)がレギュラー出演する『アイ・アム・冒険少年』が3月で終了となる一方、グループの冠番組『それスノ』は継続すると発表した。

「相葉さんの『木7◎×部』も数字が悪すぎたから関東ローカル枠に移動することになったんでしょう。現在、テレビ界では13歳から49歳までのコア視聴率が最重要視されますが、相葉さんの番組は1%台。一方で『それスノ』はしっかりと取る。2月23日放送の2時間SPもコア5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とかなり高かったですからね。『アイ・アム・冒険少年』は少々微妙な数字を行き来していましたね。

 Snow ManはCD売り上げも断トツトップで、コンサート動員数もすごい。熱心なファンがたくさんついているということですよね」(前同)