■安定人気の大食い番組だが“時代の流れ”には逆行……

 1989年に『日曜ビッグスペシャル』から始まったテレビ東京の大食い番組。1992年からは『TVチャンピオン』の「全国大食い選手権」が人気企画となり、現在も『大食い女王決定戦』や『最強大食い王決定戦』を不定期に放送している。

「“大食いといえばテレ東”と言っても過言ではありませんからね。ただ、人気番組ではありますが、近年は逆風が吹いています。SDGsの逆をいっているようなものですからね」(前出の制作会社関係者)

 SDGsとは「持続可能な開発目標」の英語での頭文字を取った略称で、2015年9月の国連サミットで採択された、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標を指す。

「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成されており、17の目標には「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「ジェンダー平等を実現しよう」といったものがある。

「大食い番組に対しては、この『貧困をなくそう』や『飢餓をゼロに』と逆行している、と指摘する声があります。テレ東も『SDGSウイーク』などのキャンペーンに取り組んでいますしね。加えて、見た目もあまり美しいものではない。ギャル曽根さん(38)は綺麗に美味しそうに食べてくれるので受け入れている人が多いですが、豪快すぎる人もいますからね……」(前同)

※画像はギャル曽根の公式インスタグラム『@galsone_1204』より

 ギャル曽根の食べっぷりについては、

《食べ方本当にきれいで美味しそうに食べる姿がほんと見てて気持ちがよいね 料理に感謝してる姿勢がよいと思います》
《大食い早食いがスゴくても食べ方が汚いと残念な気持ちになりますよね ギャル曽根ちゃんは見ていて気持ちいいですもん》

 と称賛する声は少なくない。

「『デカ盛りハンター』を終了させ、特番で好評だった『ヤギと大悟』をレギュラー化したものの、数字が取れなかった。それで再び安定の大食い番組をやることになったと考えられます。テレ東には『大食い』の成功体験もノウハウもありますからね。伝統への回帰といったところかもしれません。

 しかし、ファンにアツく愛されている『ヤギと大悟』を終わらせ、『デカ盛りハンター』が再スタートすることに、『ヤギと大悟』ファンからも、またご時勢としても反発の声が出ているということですね。一部の視聴者にはテレ東の選択が、時代と逆行しているように見えるのかもしれません。テレビ制作の理想と現実、難しいところではありますが……」

 多忙を極める大悟だが、特番時には再び、ヤギのポポ、モロコシに住民を困らせる雑草を大食いさせてあげてほしい。