阿部サダヲ(53)主演のドラマ『不適切にもほどがある!(ふてほど)』(TBS系/金曜よる10時から)の第8話「1回しくじったらダメですか?」が、3月15日に放送される。タイムスリップコメディとして人気の本作。終盤に入り、小川市郎(阿部)と娘・純子(河合優実/23)の死が明らかになったが、意外な結末になりそうだ。

“クドカン”こと宮藤官九郎氏(53)が脚本を手掛ける『ふてほど』は、市郎が1986年から令和の現代にタイムスリップ。純子の娘で孫の渚(仲里依紗/34)と出会ったことから、自分と純子が阪神・淡路大震災で一緒に死んでしまうことを知るが、それを受け入れ、ドタバタを繰り広げている。しかし、そこにこそ本作の本当のテーマがありそうだ。

 3月8日放送の第7話「回収しなきゃダメですか?」は、“エモケン”こと脚本家の江面賢太郎(池田成志/61)は、ドラマの脚本の締め切りが迫っていたが、伏線回収をしなければいけないと思い込み、頭を抱えてしまう。すると市郎は。「ドラマも人生も最終回はやってくる。最終回が決まってないことは最高だ」とアドバイスし、江面の背中を押す。

 一方、純子は、渚に紹介された美容師・ナオキ(岡田将生/34)とデートに出かけ、良い雰囲気に。レストランで食事をしていたのだが、キャッシュレス派のナオキがスマホをなくしたため、会計ができなくなってしまう。すると、純子の帰りが遅いのを心配する市郎のもとに、警察から純子が無銭飲食で捕まっていると電話がきて……という展開。

 今回は、震災についての描写はなく、純子のデートのほか、ムッチ先輩(磯村勇斗/31)がタイムマシンバスで未来に行こうとしたり、サカエ(吉田羊)が安森先生(中島歩/35)に告白されたり、脚本家の苦悩を抱えたエモケンが、脚本を書き上げるまで市郎たちを振り回すなど、いつものドタバタが繰り広げられた。

 視聴者のX(旧ツイッター)上の反響は、《ただただ当たり前の平凡な毎日が、いかに尊いものなのかを、回を増すごとに感じている》《市郎の「俺と純子の最終回は決まってんだよー」は泣ける。ドラマ終らないで~ってなった》などと上々だったが、市郎と純子の最後がどうなるかは、まだ分からないまま。どういう結末を迎えるのだろうかーー?