■NHK大阪局の変化も追い風

「まず、NHK朝ドラのヒロインに要求される演技力は、本作でしっかりクリアしました。さらにヒロインには知名度や、男女問わない好感度の高さも必要ですが、CMの本数から見ても芦田の知名度と好感度は抜群。加えてノースキャンダルの清純派とくれば、もう文句のつけようはないでしょう」(ドラマライター/ヤマカワ)

 さらに芦田には有利な資質があるというーー。

「兵庫出身で関西弁を苦にしないことです。現在、ヒロインは25年度前期『あんぱん』の今田美桜(26)まで決まっていて、こちらはNHK東京制作。次に決まるのはNHK大阪制作で、いつも通りなら関西が舞台になるでしょう。関西弁に不慣れな役者がヒロインになると不満の声が上がりがちなのですが、芦田なら心配ない。

 また、NHK大阪制作は22年後期『舞いあがれ』の福原遥(25)、23年後期『ブギウギ』の趣里(33)と、ヒロイン決定はオーディションが続きましたが、24年後期『おむすび』の橋本環奈(25)はキャスティング(オファー)で決まっています。これだけ条件がそろった芦田を、NHK大阪がオファーしないはずがありませんよね」(前同)

 気になるのが、朝ドラは拘束期間が長いため、学生の芦田には条件が厳しいところ。しかし、朝ドラ出演となれば、半年間の休学ということもありえる。それが無理ならば、3年後、大学を卒業してからだろう。

 芦田は17年から学業を優先して以降、俳優業の本格復帰は、23年7月期の連ドラ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)と日が浅いが、本作で十分なポテンシャルを見せた。子役を脱し、大人の演技ができることで、芦田が朝の顔となる日も近そうだ。