■お古のスマホを子どもへと譲り渡したがために……
スマホゲーム内で“ガチャ”を引くのに必要な金額は、ゲームによってまちまち。前出の三上氏によれば、「“ガチャ”は10回ワンセットで数百円から1000円ほど」という。アイテムによっては人気が高いため、ゲーム内で複数回“ガチャ”を回してやっと引き当てられるそうだ。この仕組みがゲーム内におけるユーザーの高額課金につながるというわけである。
また、スマホゲームはオンライン上でプレーするため、現金でアイテムの購入が行なえない。この点も子どもがスマホゲームに高額課金をしてしまう原因だという。
「スマホゲームはクレジットカード決済が主。そのため、親も気がつかない内に数十万円単位の金額を子どもがスマホゲームに課金していたなんてことが起こるわけです」(前同)
なぜ、子どもが親のクレジットカードを使ってスマホゲームに課金をすることができるのだろうか。
「1つは子どもが親のお古となったスマホを使っているからというケースがあるでしょう。親が子どもへとスマホを初期化せずに譲ったため、使用時に登録していたクレジットカード情報が残っていた。そのため、子どもがクレジットカード決済を簡単に行なえたというのがあるかと思います」(同)
ほかにも、子どものスマホを使って親が子どもの模試を申し込んだ際などにクレジットカード情報をそのまま保存。その情報を子どもが使い回すというケースもあるとのこと。
「古典的な話ですと、子どもが親の財布からクレジットカードを盗み出し、番号を直接画面へと入力するというケースもあります。クレジットカードの決済は翌月末。すると、決済から引き落としまで2か月弱ということも……。家庭内で子どもが“クレカの不正利用”をしても気がつきにくいというのが実態でしょう」(同)