■退所ラッシュ→結婚ラッシュには理由があった

　ジャニー氏の加害問題がクローズアップされ、旧ジャニーズには大逆風が吹いたことで、同社グループ・タレントの番組終了、そしてＣＭ降板が相次いだ。ジャニーズ事務所は消滅し、創業家も退場。そしてマネジメント面が今後、新たな組織であるＳＴＡＲＴＯ社に移行していくなかで、同社と一緒にやりたくないタレントも出てきたのだ。

「それが現れたのが昨年からの退所ラッシュでした。本格的にＳＴＡＲＴＯ社が稼働する前に“一緒にはできません”とスタンスをはっきりさせた方が、そうした意向のタレントにとっても、事務所にとっても良いことですよね。

　そして、昨年１２月にＳＴＡＲＴＯ社の社長に福田淳氏（５８）が就任することが正式に発表され、今年４月からＳＴＡＲＴＯ社は本格的に稼働することになる――そのため、移行期間としてあった１～３月が、タレントが結婚に踏み切るちょうど良いタイミングでもあったんですよね」（前出の芸能プロ関係）

※画像はNew Name Coming Soon （旧ジャニーズ事務所）の公式Ｘ『@Temp_HelloWorld』より

　ＳＴＡＲＴＯ社は４月１日から本格始動すると発表されており、４月１０日に東京ドーム、５月２９、３０日に京セラドーム大阪で所属アーティストが一堂に会するお披露目ライブイベント『ＷＥ ＡＲＥ！ Ｌｅｔ’ｓ ｇｅｔ ｔｈｅ ｐａｒｔｙ ＳＴＡＲＴＯ！！』が控えている。

「そのため、結婚もＳＴＡＲＴＯ社が本格始動する前の方が、タレントも会社もやりやすかったと見られていますね。

“アイドルに熱愛・結婚はご法度”と言われてきましたが、ＳＴＡＲＴＯ社はタレントの意向優先の方針。熱愛報道を否定することもなく、結婚も容認方向ですからね。ずっと結婚を真剣に考えていたタレントはこの機に結婚してくれていい、事務所サイドとしてもそういうタイミングだったのではないでしょうか」（前同）

　旧ジャニーズからＳＴＡＲＴＯ社への移行が進むなかであった「退所ラッシュ」、そして「結婚ラッシュ」、その次は――、

　前出の芸能プロ関係者は言う。

「ＳＴＡＲＴＯ社とタレントとの契約に関するさまざま話が出てくる、報じられる“契約問題ラッシュ”が起こると見られていますね」

　その先がけと言えそうなのが、嵐・松本潤（４０）に浮上したＳＴＡＲＴＯ社との契約に関する話題だ。３月１４日発売の『週刊文春』（文藝春秋）が報じたもので、タイトルには「独立計画」と打たれ、松本が、信頼している弁護士をＳＴＡＲＴＯ社に連れて行き、契約面の話し合いをしている――という内容だ。

※画像は松本潤の公式インスタグラム『@jun.matsumoto_ieyasu』より

「松本さんの独立の可能性もゼロではなさそうですが……ＳＴＡＲＴＯ社は“マネジメント契約とエージェント契約のハイブリッド”を掲げていて、タレントは好きな方を選べると。しかも、たとえばマネジメント契約だとしても、マネジャーが現場についてくるのか、送迎はあるのか、など個別に非常に細かく選べて、それでもらえるギャラもパーセンテージも変わってくるそうです。

　各タレントがどんな契約をしたのか――エージェント契約なのか、マネジメント契約なのか、などなど、それをスポーツ紙や週刊誌が細かに報じるラッシュが起きるのではと考えられています。ギャラの話などまでは報じられることはありえないでしょうが、誰がエージェントで誰がマネジメントで、などはやはり世間的な関心事ですよね。

　また、ジュニア（旧『ジャニーズＪｒ．』）は基本的に”所属”、マネジメント契約になると言われていますね。まだ１０代前半の子や業界慣れしていない子も多いし、自分で複雑な管理業務を行なうのは現実的ではないですからね」（前同）