「コロナ禍が落ち着いたところに空前の円安が拍車をかけ、日本を訪れる外国人観光客は増加の一途です。昨年は、2500万人以上が来日、コロナの感染拡大前の8割近くの水準まで回復しました」(経済誌記者)
インバウンド客の国内での年間消費額は、ついに5兆円を超え、コロナ禍前を上回って過去最高となった。
「ネット時代の今は、意外な観光スポットも人気に。日本人が思いもつかないような楽しみ方をしていますね」(旅行誌ライター)
では、彼らは日本で何をしているのだろうか。
「格安ファミレス『サイゼリヤ』は、イタリア人を中心に欧米人観光客に大人気です」(前同)
自分でカスタマイズすれば本格イタリア料理が楽しめると評判だそうで、
「イタリア人通訳がSNSで、トマト系パスタなら、“チーズをたっぷりかけ、オリーブオイルでよく混ぜ、もう一度チーズをかけて軽く混ぜると、まったく別物の本格パスタに変身する”といったマニュアルを公表しており、それを実際に試そうと、観光客が大勢押し寄せています」(同)
外国人に人気のチェーンは、ファミレスだけではない。とある“定番スポット”を拝むことができるコンビニにも、観光客が急増しているという。
「山梨県富士河口湖町の『ローソン河口湖駅前店』に来て、店舗越しに富士山の写真を撮るのが、大流行していますね」(同)
近隣のコンビニの店員に聞いてみた。
「タイの王子様がたまたまここに来て、撮影した写真をSNSに公開したそうなんです。それが拡散され、東南アジア観光客の“映え”スポットになったとか。日本独自のコンビニと富士山というロケーションに、魅力を覚えるんじゃないですかね」