■次回は豪華キャスティングか

 ハッキリしているのは、『占拠』シリーズは場所を変え、設定を進化させれば、いくらでも続編が作れそうなフォーマットであるということだ。

「フォーマットというのは、大型施設だけでなく、武蔵刑事の決め台詞、ギリギリまでキャスト非公開の武装集団の考察の楽しさ、SNSで楽しめる“ツッコミどころ”の数々などですよね。

 さらに言うと、毎年1月クールに定期的に放送できれば、新年から視聴者に“土曜の夜は日テレで『占拠』を見よう”という流れも作ることができ、視聴習慣を作れるかもしれません。『相棒』(テレビ朝日系)のように、長期シリーズ化となっても不思議ではないでしょうね」(前出の制作会社関係者)

※画像は『相棒』の公式X『@AibouNow』より

 また、次回作以降のキャスティングに関しては、こんな声も――。

「先の『新空港占拠』は、若年層の視聴者の確保に成功して日テレに大いに貢献した『大病院占拠』の続編でした。しかし、ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題の影響で、俳優を出し渋る事務所もあったようで、超豪華キャスティングとはならなかった、と聞こえてきています。

 たとえばですが、北大路欣也さん(81)や役所広司さん(68)のような重厚感のある大御所枠の俳優や、主演クラスの大人気俳優は少なかった、ということですね。

 しかし、4月から旧ジャニーズの多くのタレントが新会社STARTO ENTERTAINMENTに移籍するし、櫻井さんもそうなるか、もしくは独立の可能性も言われているので、おそらく来年の1月期、『占拠』の“3”が作られる時期には逆風状況も改善して、今度こそ豪華俳優陣が出演者に名を連ねるのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

 菊池風磨演じる大和が逃げたことで、次なる『占拠』制作は間違いない。大船舶か、大遊園地か、巨大モールか、はたまた大動物園か――第3弾では、櫻井演じる武蔵はどこで「嘘だろ」と叫ぶのだろうか。