■“お断りテロップ”効果で『ふてほど』にはクレームが全く来ない

「3月18日配信の『ENCOUNT』のインタビューに登場した磯山プロデューサーは、『ふてほど』の制作当初は、不適切なセリフに“ピー”などの効果音を入れようとしていたと語っています。しかし、何を話しているか分からないとなり、《だったら最初に全部謝っちゃえばいいんじゃないか》となって、テロップを入れる形になったと明かしていました。

 結果、たくさんくると思っていたクレームは全く来ず、こんなことだったら以前の批判の声が多く届いた作品でも、今回の『ふてほど』のようにテロップを出しておけば良かった、と話していましたね」(テレビ誌編集者)

※画像は『不適切にもほどがある!』の公式X(ツイッター)『@futeki_tbs』より

 3月18日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)に出演した元横綱・若乃花でタレントの花田虎上(53)は新弟子時代について「雑魚寝で真ん中に寝るんですよね。あんまり寝られないんです。(部屋に)50人ぐらいいるんで、命狙われてたりする」というエピソードを披露。

 さらに「ただ、子どもたち……おじさんたちの(時代の)話だからね」とフォローを入れると、画面に「あくまで30年以上の前の話です」とテロップが入ったことも一部で話題を呼んだ。

『ふてほど』での成功を受け、今後はクレーム回避のためにドラマ、さらには情報番組やバラエティ番組などでも“お断りテロップ”が増えていく可能性があるのだろうか――。

『スーパーJチャンネル』や『報道ステーション』など数々の報道・情報番組ではディレクターを務めてきた、元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏はこう話す。

「クレーム防止の一環でテロップを番組内に入れておけばどうにかなる、という考えは2000年頃から増えてきましたね。きっかけは料理番組やグルメ番組、食レポあたりです。グルメ番組ですと出演者が何軒も食べ歩く。視聴者の中には“何軒も回って食べ残しがあるだろう”とクレームを入れる人も出てくるわけです。

 対策として、“スタッフが美味しくいただきました”というテロップが必要になったのです。このテロップを入れると視聴者からのクレームが寄せられないということで、テロップが番組制作者の間で発明として扱われるようになりました」(以下、すべて鎮目氏)

 視聴者からのクレーム対策として2000年頃からテロップが増えていき、テレビ界全体にこの習慣が広がっていったという。