■メディア取材でウソ……主張が二転三転

 会見を見た人からは、

《記者会見で大谷選手はショックでは言い表せないそれ以上の感覚 大谷選手はショック以上に裏切り、怒りがショックを上回ってるのでしょう》
《彼は怒りや悲しみや、その他の複雑な思いを抑えていただろう》
《冷静に話してるように見えて口元や目の動きとかで一平さんに対する怒りや悔しさ悲しみとかひとつでは表せない感情と戦いながら話してんなって思った》

 などの声が上がっている。

「水原氏は『ESPN』のインタビュー取材にもウソのコメントをしたと報じられていますよね」(前出のワイドショー関係者)

※画像はドジャースの公式X(ツイッター)『@Dodgers』より

 水原氏は、『ESPN』の当初の取材と2度目の取材で発言内容が異なっていた。同局は3月20日午前4時55分に2度目の電話取材を行なったとし、水原氏が最初の取材時にウソをついていたと告白し、それまでの主張を一転。大谷選手は水原氏の借金、ギャンブル、返済について何も知らなかったとした。

『ESPN』が明かした20日の取材時の主なやりとりは以下のようなものだった。

――自発的に自由意思で行っているか。

水原氏「はい」

――野球に賭けたか。

水原氏「いいえ」

――翔平にウソをついたか。

水原氏「はい」

――意図的に大谷に誤訳を伝えたことがあるか。

水原氏「1度もない」

■学歴詐称疑惑、レッドソックスが異例の声明も

 水原氏が、学歴を詐称していたのではないかという疑惑も浮上している。

 現地メディアは水原氏について《カリフォルニア大学リバーサイド校を卒業したと複数の報道が伝えているが、大学の広報担当者は学校に在籍した記録がないことを明らかにした》と報じた。

 水原氏の経歴については、MLB公式サイトに2021年7月に掲載された記事にも《水原氏は日本で生まれ、アナハイムの近くで育ち、ダイヤモンド・バー高校とカリフォルニア大学リバーサイド校に在籍していた》と記載があった。

 さらに水原氏の解雇を受け、ボストン・レッドソックスが異例の声明を出したことも話題を呼んでいる。

 日本時間3月23日、レッドソックスは水原氏の経歴について「ミズハラはレッドソックスではどのような立場でも雇用されておらず、ヒデキ・オカジマの在籍期間中、彼の通訳だったことはない」とした。

 かつて読売ジャイアンツ、日本ハムファイターズ、レッドソックスなどで活躍し、メジャー時代に水原氏が通訳を務めていたというイメージがついていた岡島秀樹氏(48)は3月25日までに自身のインスタグラムを更新。

 水原氏との関係について《水原くんが自分の通訳をしてくれたのは2012年春、ヤンキースのキャンプに招待選手として参加するというときで、チームが探してくれた通訳として初めて会いました》と説明。

《とはいえ、招集後直ぐに行われた契約のためのフィジカルチェックでNGが出てしまい水原くんも一緒に契約がなくなってしまったので一緒に球団で働くことはできませんでした》と綴った。

 さらに一部報道でレッドソックス時代に水原氏が通訳を務めたと報じられたものの《2011年のシーズンまではレッドソックスで別の通訳さんにお世話になっていたので ここで正しい情報をお伝えしておきます》と否定した。

※画像は岡島秀樹氏の公式インスタグラム『@nolookman_oki_37』より

「学歴や経歴のところは誤解されて伝わっているところもありそうで、今後さらに詳細が明らかになっていくのでしょうが、とにもかくにも大谷選手のショックははかり知れない。

 家族ぐるみのつき合いがあり、絶大な信頼を寄せていたであろう水原氏が、違法のスポーツ賭博に関与していたこと。自身の口座から大金を取っていたいたこと、そして何より数々のウソをつかれたことに今、大谷選手は大きなダメージを感じてしまっているのではないでしょうか」(前同)

 いくつものウソがめくれてきてしまっている水原元通訳。大谷選手の今シーズンのプレーに影響を及ぼさないことを願いたいが……。