■苦戦が予想される朝ドラ『おむすび』だが

「明らかにエピソードを詰め込み過ぎでした。主人公・今日子の結婚や町工場の発展などの描写を、最後はナレーションによる説明で済ませるなど、構成も工夫が見られなかった。内容もかなりとっ散らかっていましたが、橋本は見事な存在感を発揮して、ドラマをギリ成立させていました。橋本の演技には定評がありましたが、さらに成長していますね」(ドラマライター/ヤマカワ)

 そんな絶好調の橋本は24年後期のNHK朝ドラ『おむすび』の主演が決まっている。本作は平成時代、“ギャル文化”と出会った主人公・米田結が、高校卒業後、ある事がきっかけで神戸、大阪へと移り住み、やがて栄養士に。目には見えない大切なもの(縁・時代・人)を次々と結んでいく物語なのだが、こちらは、どうなるだろうかーー。

「前情報を見る限り、厳しそうです。朝ドラの現代劇は戦争、高度経済成長のような山場を作りにくく平坦になりがちで、受けが悪いんです。近年では、21年前期の気象予報士の仕事を描いた清原果耶(22)主演『おかえりモネ』、22年後期の空を飛ぶ夢を描いた福原遥(25)主演『舞い上がれ!』がそうですが、視聴率的にも苦戦していました。

 加えてヒロインが“ギャル”というのも、保守的な朝ドラファンに嫌われるかも。ただ、設定的に不利な条件がそろっているものの、今の橋本にはどんなドラマでも輝かせてしまう力があります。“朝ドラで現代劇はヒットしない”というジンクスを変えてしまうかもしれません」(前同)

 朝ドラ『おむすびは』の放送は10月から6か月間だが、夏までは主演舞台『千と千尋の神隠し』が続く。舞台で揉まれ、さらにパワーアップした橋本に期待できそうだ。