■佐藤健の胸キュンがドラマを加速させる

 悠依の中学時代の回想シーンで、車を運転していた“グミさん”という男と、涼香のマンションの防犯カメラに写っていた、宅配業者を装った男の正体が誰なのか、視聴者の考察が盛り上がっている。ツイッター上では、グミの男はレストランのオーナー、池澤英介(荒川良々/49)で、ニセ宅配者は直木の弟だという声が多い。

 また、直木が生前、隠していたプレゼントのネックレスを、悠依が見つけてしまいそうになったとき、バックハグでごまかそうとした回想シーンがあった。これが、幽霊の直木が触れても分からない、現在のバックハグシーンの切なさを増しているなど、佐藤の演技に称賛の声が相次いでいた。

「前々回は、直木は血液の病を患う弟のため、骨髄ドナーとして3度も移植。その治療をめぐって直木が反抗したため、父親に暴力を奮われるという虐待が。今回は、莉桜と涼香ら少女の闇を匂わせるなど、重めのテーマが描かれていますが、直木と悠依の胸キュンシーンもあることで、本作は絶妙に硬軟のバランスが取れていますね」(ドラマライター/ヤマカワ)

 平均世帯視聴率は7.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と好調を維持。見逃し配信「TVer」の“お気に入り登録数”も94万人と、首位を独走している『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)の102万人(ともに2月14日現在)に猛追している。ドラマは終盤に向かうが、今期ドラマの最注目作品になりそうだ。