■韓流俳優起用でいつもは見ない層にも朝ドラを

 前出の制作会社関係者が続ける。

「いろいろな新たな試みの中の1つが、ヨンスさんの起用だったのではないでしょうか。1月クールのドラマでは、二階堂ふみさん(29)とチェ・ジョンヒョプさん(30)が共演した『Eye Love You』(TBS系)が話題を呼び、韓国人俳優のジョンヒョプさんのイケメンぶりで大旋風を巻き起こしました。

 エンタメは今、明らかに日本以上に韓国が大分先を行っている。俳優もイケメン、美女ぞろいで韓国ドラマ自体に、多くの日本人ファンがついていますよね。今回、ヨンスさんを起用したのは彼女の実績や実力、もちろん美貌も評価されたのでしょうが、同時に、いつもは見ない若い層にも朝ドラを見てもらいたい、新規の視聴者を開拓したいという考えもあったのではないかと。特に若い層は韓国カルチャーが好きですからね」

※画像は『Eye Love You』の公式X(ツイッター)『@eyeloveyou_tbs』より

 8日の第6話では、伊藤演じる寅子が「1期生は少ないんですね」と言うと、先輩から、本当は80人いたものの残りは全員辞めてしまったと説明され、ヨンス演じる香淑が韓国語で「そんな……」と漏らす場面、寅子とよね(土居)の言い争いを「ケンカはダメですよ……」と日本語で止めに入る場面が描かれた。

「今回、ヨンスさんは日本語が堪能な留学生という役どころですが、短いセリフでも日本語を流暢に操れていることがうかがえました。今後は寅子や同級生との絡み、しっかりとしたセリフ回しや演技を見せてくれるのではないでしょうか」(前同)

『Eye Love You』の成功、絶好のスタートを切った朝ドラ『虎に翼』に続き、韓流俳優を積極的に起用する日本ドラマが増える――今後、そうした展開は十分に考えられるだろう。