■田村正和さんと西村まさ彦の名コンビ

『イップス』を制作している関西テレビは公式メディア『カンテレTIMES』で、

《『古畑任三郎』(1994年ほか、フジテレビ系)などをほうふつとさせる倒叙式の構成となっている、多彩な顔触れとなる犯人には毎話豪華ゲストが登場する予定》

 と、『イップス』を紹介。ちなみに第1話の犯人役はトリンドル玲奈(32)と明かされている。

「似た構成の作品になるため、『イップス』の制作陣は事前に『古畑』の制作サイドとも話をしたというのが聞こえてきています。

“倒叙もの”では、日本では『古畑』が有名ですが、『古畑』自体も同じスタイルで人気となったアメリカドラマ『刑事コロンボ』(1968~78年)の影響を受けて作られた作品ですよね。

 そんな『古畑』は、まさに“古畑任三郎”にしか見えない田村さんの物凄い存在感と、“ヘッポコ刑事の今泉くん”役の西村まさ彦さん(63)の名演技もあり、本当に面白い伝説の作品。それだけに、『イップス』の篠原さんとバカリズムさんも、比較されてしまうところはありそうです」(前出の制作会社関係者)

※画像は『花咲舞が黙ってない』の公式X(旧ツイッター)『(@hanasakimai2024』より

『花咲舞』は杏の平成版、『イップス』は『古畑』――4月期の2つの話題のドラマには、どちらにも“レジェンド級に強力な過去作”が存在することから、

《今田美桜好きだけど花咲舞は杏のイメージ強すぎてなぁ、、、、なんでキャスト変えて同じ作品やるんだろう前作と絶対比べちゃうんだからやめてほしいよー》
《花咲舞が黙ってないは、杏ちゃんだからと思ってたけど、今田美桜なら許せる!見たい!》
《犯人ネタバレかつこでこぼこバディ令和の古畑任三郎誕生の予感しかない》
《見る気しないよなぁ。古畑に失礼じゃ》

 といった声がX(旧ツイッター)に寄せられている。

「賛否の声はありますが、今田さんは数々のヒットドラマに出演し、2020年度版の『半沢直樹』で池井戸作品も経験済みで、その実力は間違いない。多数の大ヒット主演作を持つ篠原さんの実力は言うまでもないし、さらにバカリズムさんが脚本のオークラ氏がキャラを自身に寄せてくれていることを制作発表で明らかにしていて、それも面白そうですよね。

 両ドラマとも“過去の伝説”に負けない、しっかりと面白い作品になるのではないでしょうか」(前同)

 過去の伝説作品のイメージと相対する今田と篠原。2人の実力派女優は、令和の新ドラマを成功に導けるか。