■スノストを事務所トップのグループに成長させたタッキーの手腕

 2018年10月、「ジャニーズをデジタルに放つ新世代。」というコピーとともにSixTONESの巨大ポスターが都内の主要駅に貼り出された。旧ジャニーズ事務所はそれまでWEB展開に消極的だったものの、滝沢氏の主導で同3月にYouTubeチャンネル『ジャニーズJr.チャンネル』を開設するなど、デジタルでの展開もスタートさせて話題を呼んだ。

 また、ジャニー喜多川氏(享年87)も藤島ジュリー景子元社長(57)もSnow Manをデビューさせようとは考えていなかったものの、2019年9月に旧ジャニーズ事務所本体の副社長に就任した滝沢氏の後押しもあり、デビューに至ったとも言われている。

「滝沢さんのプロデュースがなかったらスノストがここまで売れることはなかったのかもしれませんし、Snow ManはそもそもCDデビューできていなかった可能性もあった。それが今やスノストは暗い話題が続く旧ジャニーズで最も売れている。事務所をけん引する存在へと成長を遂げましたよね」(前出の芸能プロ関係者)

 旧ジャニーズタレントが移籍することになった新会社・STARTO ENTERTAINMENTによる初のライブイベント「WE ARE! Let‘s get the party STARTO!!」が4月10日に東京ドームで開催され、スノストもパフォーマンスを披露した。

※画像は「WE ARE! Let‘s get the party STARTO!!」の公式インスタグラム『@we_are_starto』より

「東京ドームライブにファンは沸騰しましたが、批判も少なくありませんよね。一連のジャニー氏の加害問題の口火を切ったイギリス公共放送BBCのモビーン・アザー記者は4月10日のオンライン記者会見で“優先順位が違う。コンサートは無神経だ”と苦言を呈し、SNSにも“イベントを開くことに違和感しかない”といった声は上がっていますからね。

 そんななか、唯一の希望とも言えるのがスノストです。ただ、彼らにとっても、STARTO社には滝沢さんのような名プロデューサーがいないというのは痛手でしょうね」(前同)

 ライブ「WE ARE! Let‘s get the party STARTO!!」の演出は松本潤(40)とSUPER EIGHT大倉忠義(38)が手掛けているが、彼らはあくまでも“プレイングマネージャー”。また、社長の福田淳氏(58)は以前、『週刊文春』(文藝春秋)のインタビューに《タレント養成については何もわからない》と断言し、経営面に注力する姿勢を明確にしている。

「旧ジャニーズから半ば強引に移行した感じのSTARTO社が今後、新たに飛躍していくには滝沢さんのような敏腕プロデューサーの台頭が不可欠になりそうですよね。

 嵐も、5人の会社を設立。STARTO社からはほぼ独立状態にも見えてしまう状況です。タレントが同社に全幅の信頼を置いていない、求心力がないことがうかがえます」(同)