■フジテレビの作品なのに売り文句には《『最愛』脚本家×『ぎぼむす』監督で贈る》

 より良い作品を視聴者に届けたい――高い志で制作されているという『366日』だが、クオリティを求めるところで撮影スケジュールが大変なことになっているという。

 前出の民放キー局関係者は話す。

「まず、今回の『366日』の制作を担当するのが、22年10月期の社会現象級の大ヒットドラマとなった『silent』(フジテレビ系)を制作した会社なんです。この4月期には『366日』だけでなく、石原さとみさん(37)主演の『Destiny』(テレビ朝日系/火曜夜9時~)も担当しています。

 この会社の歴史は古く、数多くの映像作品を制作していますが、広告映像制作会社としてスタートした経緯があります。美しくて温かみのある映像を撮らせたら一級品の制作会社ですが、連続ドラマの制作となると、もっと慣れている会社はありますよね。末端のスタッフは、てんやわんやになっていると言いますよ」

※画像は『silent』の公式X『@silent_fujitv』より

 さらに、『366日』の撮影現場がハードになっている理由は、監督の丁寧な演出方法にあるという。

「本作でメインの演出家、つまり監督は平川雄一朗さん。大沢たかおさん主演の『JIN―仁―』(09年10月期・11年4月期)や、綾瀬はるかさん(39)主演の『義母と娘のブルース』(18年7月期)など、主にTBS系のドラマを大成功させてきたヒットメーカーですよね。

 現在、地上波のテレビ界でTBSドラマは、ナンバーワンの評価を受けています。今回、フジテレビは『366日』でTBSドラマのクオリティを目指している感が強くありますよね」(前同)

 また、『366日』は脚本家も清水友佳子氏が担当。清水氏は吉高由里子(35)主演のTBS系ドラマ『最愛』(21年10月期)を手がけ、ヒットさせた人物だ。

 フジテレビが“TBSドラマの監督と脚本家”の実力に期待しているのは間違いなく、『366日』の公式サイトには宣伝文句に《『最愛』脚本家×『ぎぼむす』監督で贈る》とあるのだ。