■「お父さんみたいにサラリーマンって楽しくないんじゃないかな」入江が芸能界を目指したきっかけ

――そもそも芸能界に入られたきっかけは?

 ミーハー心ですね。芸能界にめちゃくちゃ憧れを持ってて。「お父さんみたいにサラリーマンって楽しくないんじゃないかな」って当時は勝手にどっかでそう思ってたんです。

 でも代わりがない仕事って自分の自信次第ですよね。例えば講演会とかも“僕にしかできない講演”はしてたと思ってますし、普通の講演会の方の話よりは、僕の方がボケを入れながらやっていたので、「寝てる人がいない」とかは自分の誇りでもありました。

 そのためには場の空気を柔らかくしたりとか、準備は入念に下調べしてやってたので、めちゃくちゃ大変でした。

――芸能活動中、印象的だった仕事はありますか。

 2019年2月に、17年ぶりにやった単独ライブですね。それから4か月後に僕、吉本興業を契約解除になるんで。

 僕がずっと単独ライブをやりたいと言ってて、当時矢部の書籍も売れて。矢部のやりたいことが見つかったんで「こういう単独だったらやりたい」って言ってくれたので、できました。ライブでは、矢部がカラテカ結成してから今までの話を漫画で描いていくネタをやったりしました。

 やっぱり、テレビはテレビじゃないですか。ライブはお客さんが目の前にいるので近いし、リアルに笑いが反響で来るので、一緒に共感してる感じがあって、嬉しかったですね。

■プロフィール
入江慎也(いりえ・しんや)
1977年4月生、東京都小平市出身。97年、高校の同級生の矢部太郎と共にお笑いコンビ・カラテカを結成。2019年6月、事務所を通さずに仕事を受ける「闇営業」が発覚し契約を解除される。その後、清掃業のアルバイトを経て、起業。株式会社ピカピカで代表取締役を務めている。